2. はじめに 僕自身がゲームシナリオの構成論めいたものを考えはじめて、10年ぐらい経つ。 元々のひな形は、10年前のある日、崩壊間もないプロジェクトの戦後処理をしている、とあるチームのヘルプに入るに当たって、どう考えても面白 くなりそうもない前任者のプロットを前に、どうすればこれが面白くなるのか考えていた矢先のこと。朝、出勤する前にシャワーを浴びていてフト思 いついたことがすべての始まりだった。 それまで僕が読んだ様々なゲームシナリオの構成論は、そのほとんどが映画シナリオの構成論を元にしていて、それ自体は非常に有益なものでは あったが、当時の僕が手がけていたシナリオはギャルゲー、それもマルチエンディングのタイトルだった。 マルチエンディングタイトルには、当たり前だが複数のエンドがある。一方、それまで学んでいた映画流のシナリオ構成法では、エンディングはただ のひとつ。ということは、マルチエ
2014年5月11日、筆者はPLAYISMの3周年パーティーに参加してきた。多くのクリエイターやファンが会場で賑やかに交流する中、中央のスクリーンではリリースされたばかりの『ケロブラスター』のデモプレイが行われていた。周囲の活気とは対照的に、作者の開発室Pixelこと天谷大輔氏は、静かに自身のゲームを見守っていた。 天谷大輔氏と言えば、伝説的なフリーゲーム『洞窟物語』のクリエイターとして、世界的に知られている人物だ。『洞窟物語』は2004年のリリース後、徐々に評判を獲得、各種プラットフォームへ移植され、現在ではインディーゲームの名作として知られている。 そこで今回のIndie Japan Risingでは、この『洞窟物語』から『ケロブラスター』に至る天谷氏のゲーム開発の遍歴についてインタビューを行った。デバッガーとのやりとりで作り上げた『洞窟物語』、『ケロブラスター』に至るまでの幾度とない
AMD独自グラフィックスAPI「Mantle」の詳細が明らかに。理論上はGeForceのMantle対応も可能!? ライター:西川善司 北米時間2013年11月11〜12日にAMDは,米国カリフォルニア州サンノゼで開発者向けイベント「AMD Developer Summit 2013」(略称,APU13。以下略称表記)を開催。そのなかで,「Graphics Core Next」(以下,GCN)ベースのRadeonシリーズ専用に開発されたグラフィックスAPI「Mantle」(マントル)の詳細解説セッション「Mantle: Empowering 3D Graphics Innovation」を実施した。 Mantleの存在が明らかになった2013年9月の時点では,「Mantleがどのような仕組みでアプリケーションの高速化を実現しようとしているのか」という,肝心の部分は説明されなかった。APU1
MMORPGの面白さってなんだ?――オンラインゲーム開発のあれこれを語り尽くす「DQX」「FFXI」「FFXIV」プロデューサー座談会 副編集長:TAITAI カメラマン:佐々木秀二 123→ 年が明けてまだ日も経たない頃。スクウェア・エニックスから編集部に,「ドラゴンクエストX」「ファイナルファンタジーXI」「ファイナルファンタジーXIV」の3タイトルのコラボイベントに関して何か取材を……という連絡が舞い込んだ。とくにテーマなどは決まっていなかったものの,それぞれのプロデューサーを集める場はセッティングしてくれるとの話だった。名前が挙げられたのは,4Gamerでもお馴染み「ドラゴンクエストX」の齊藤陽介氏と「ファイナルファンタジーXIV」の吉田直樹氏,そして「ファイナルファンタジーXI」のプロデューサーを務める松井聡彦氏の3名だ。 黎明期の「ファイナルファンタジーXI」から積極的にオンラ
Kawaz - 「レイチェル」演出勉強会 http://www.kawaz.org/events/318/ ノベルゲーム制作にて動的な演出を考える時、どこに着目して開発すれば良いかをまとめています。 スライド中に使用した動画に関して怒られそうならこのスライドは取り下げます。 (youtubeの動画埋め込めるらしいですけど面倒なので埋め込んでないです。動画はクリックでyoutubeへ飛びます)
12月26日21時よりニコニコ生放送で『ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア』(以下、FF14)の生放送が行われた。この番組に新生FF14プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏、ニコニコ動画管理人のひろゆき氏が出演し、初出しのトレーラーやスペック別PC比較などのほか、α版テスター達と共に巨大モンスター『デュラハン』に挑むなど非常に充実した内容となった。その放送後、吉田プロデューサーとひろゆきさんの対談が実現。放送では語られなかった「ゲーム観」やディレクターとしての側面なども垣間見える内容となった。 僕の仕事を見てから決めてくれて良いよ 吉田: 僕は『スクウェア・エニックス』(以下、スクエニ)に入って8年ですが社内では外様なんです。元々『ファイナルファンジーシリーズ』(以下、FF)の開発に1度も関わった事が無くて。『ドラゴンクエストX』(以下、ドラクエ10)立ち上げのタイミングで
1983年に発売されてから今年で30周年を迎えたファミリーコンピュータ=ファミコン。そこで、ファミコンの設計者であり開発責任者であった任天堂の上村雅之氏に、直撃インタビューを行なった。 ■ファミコンの色は社長のマフラーの色? 上村さんがファミコン開発に着手したのが1981年とのことですが、どういった経緯で開発を? 「私はアーケードゲームの開発部にいたんですが、当時の社長(山内溥[ひろし]氏)から『家のテレビでアーケードゲームを遊べるものを作れ』とお達しがあったんです。うちはアーケード版の『ドンキーコング』などが当たっていましたからね」 相当な勝算があったんですね~。 「いいえ、勝算なんてありませんよ。あの頃は『ゲーム&ウオッチ』が売れに売れていたので、うちの会社はゲーム&ウオッチでやってくんちゃうの?って思いましたからね。持ち歩けてどこでもできるというゲーム&ウオッチの長所は、やはり素晴ら
●とんでもない苦労人でした 宝くじ当選確率シミュレーターアプリ『200000000』をヒットさせ、そのほかにもさまざまなネタアプリを配信するkoume in iの藤田武男氏。アプリ開発のみならず、ブログを運営して開発にまつわることやアプリのレビューなどを自ら発信しているが、インタビューではアプリ開発に携わるきっかけや現状などについて、さらに踏み込んで聞いてみた。 [関連記事] ※【個人開発者のやぼうとげんじつ】連続インタビュー企画 アプリをひとりで作るって、実際どうなの? 藤田武男(koume in i) ※イラストはkoume in iのタイトルのイメージキャラクター“アイロニー” ――アプリの開発をはじめてからどのくらいになるんですか? 藤田 アプリの開発者登録は2年半くらい前です。古株なほうだとは思いますが、自分ではそんなに目立つ感じではないかなあと。アプリのリリース本数は現在44本
このページの目的は、「独自のプログラミング言語を作る」ことです。 「プログラミング言語を作る」というのは、 やったことのない方からすれば、ずいぶん無謀な目標に見えるのかもしれません。 でも、いくつかの基礎知識さえ修得すれば、技術的には、 実はそんなに難しいものでもありません。 だったら、ひとつぐらい作ってみたいと思いませんか? なにしろプログラミング言語を作るなんて、 いかにもかっこ良さげじゃないですか。 私は作ってみたいと思いました。だから作ります。 プログラミング言語なんてもう山ほどあるのに、 今さら新しい言語なんて付け足して何をしたいんだよ! などというツッコミは入れてはいけません。 「なぜプログラミング言語なんか作るんですか?」 と聞かれたら、その答は そこにyaccがあるからだ。 で充分だろうと私は思います(yaccが何かは後述します)。 というわけで―― ただ私なんぞが新言語を
ダイキンCGユーザー事例セミナー2012 秋でサイバーコネクトツー(CC2)の Unity を使用したスマートフォンゲーム(※)開発事例を聞いて来ました。 ※「ギルティドラゴン」というゲーム ゲーム映像CGソフト:イベント・セミナー:ダイキンCGユーザー事例セミナー2012 秋:ダイキンCOMTEC http://www.comtec.daikin.co.jp/event/cg_sem.html 講演で使用したスライドは後日アップし、 Facebook の「Unity助け合い所」で URL を告知すると言われていました。 (2012/11/14 追記) スライドが公開されました。 Unityを使用したスマートフォン開発事例 〜ギルティドラゴンのアートワーク〜 http://www.slideshare.net/cc2_ss/guiltydragon-artwork (追記ここまで) 当初は
先日、id:gigi-net に半ば無理矢理Unityゲーム用モデル作らされたので、3DCG制作手順をまとめておこう。 私自身3DCG作りを仕事にして十数年、この程度のことは頼まれて出来ないことではない。しかしゲーム作るなんて聞いてなかった私の荷物はiPad一枚。これでは無理だ。出来ると思うほうがどうかしている。たとえパソコンが借りられたとしても、3DCGツールってのはどれも高級で、MAYAとかMAXとかSIとかLWとかC4Dとか、機能全部入りの統合3Dソフトってのは10万円未満で買えるものではなく、誰もがインストールしているわけはなかった。 ・・・・そう、Blenderが頭角を現すまでは。 数十万円のCGソフト数種が一本の無料ソフトで代用出来そうだと話題なのが、このBlenderというやつだ。インターネットにさえ繋がっていれば、WindowsだろうがMacだろうがLinuxだろうが、すぐ
勝也のページ Last Update:2008年6月25日 English page 我々は、囲碁プログラムの開発を通して、知識処理の研究を行なっています。 勝也(かつなり)は、そのための実験プログラムです。 News! 2007年12月1,2日に開催された 第1回UEC杯コンピュータ囲碁大会で、勝也は準優勝しました。 News! 「コンピュータ囲碁の入門」(ISBN4-320-12150-3, 共立出版, 2005年11月)が増刷されました。 勝也関連の発表リスト (最終更新日 2006.8.29) 勝也の戦績 (CGF特別例会の結果を追加 2008.6.25) 勝也の棋譜 (最終更新日 2003.2.8) 勝也のダウンロード(今のところ13路盤のみ公開) (最終更新日 2002.1.25) 囲碁プログラムの紹介 (最終更新日 20
2012年8月に110万ダウンロードを達成し、CEDEC AWAED 2012ではゲームデザイン部門最優秀賞を受賞したスマートフォン向けパズルRPGの「パズドラ」こと「パズル&ドラゴンズ」のプロデューサー、山本大介氏が講演を行い、「私は万人受けするゲームを作れるタイプでは全然ありませんでした」と告白した上で、いかにして「パズドラ」が生まれたのかを語りました。 パズル&ドラゴンズ ~嫁と開発と私~ | CEDEC 2012 | Computer Entertaintment Developers Conference ガンホ―・オンライン・エンターテインメント株式会社のプロデューサーをやっております、山本大介です。実は昨年の7月にガンホ―に転職したばかりで、それまでは約10年間、ブレインドックという小さなゲームの企画事務所にいて、その後はハドソンに9年ほど在籍していました。 これまでの経歴か
“ドラゴンクエストXの舞台裏”サーバ・データベース開発のプロが語る、数十万人がいっしょに遊べるゲームができるまで【CEDEC 2012】 数十万人の冒険者を支える“バックエンド”とは 2012年8月20日~22日、パシフィコ横浜にて開催されている、日本最大のコンピュータエンターテインメント開発者向けカンファレンス“CEDEC2012”。3日目の2012年8月22日に行われた、“ドラゴンクエストXの舞台裏”と題したセッションをリポートしよう。 非常に胸躍るタイトルが付けられたこのセッション。CEDECに訪れたクリエイターたちの興味も高く、立ち見どころか、会場に入りきらないほどの多くの聴衆が詰めかけた。スピーカーは、スクウェア・エニックス開発部 プログラマの森山朋輝氏。森山氏は、「サーバサイドのマニアックなテーマなので、まさかこれほど多くの方が集まるとは……」と驚いた様子を見せつつも、極めて興
Account Suspended This Account has been suspended. Contact your hosting provider for more information.
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く