目の前にぶら下げられたニンジンにはつい手が伸びるもの…。販促活動には、顧客への何らかのメリット提示が絶対条件だ。とはいえ、常識にとらわれた従来型インセンティブでは、いまの賢明な消費者は見向きもしない。だが、そこにひとひねり加えれば、新しい世界が見えてくる。 間違いだらけの「特典販促」 販売のあるところセールスプロモーションはつきものである。よほどブランド力のある店舗や製品は別にして、値下げや景品など顧客の需要を刺激する何らかのインセンティブ施策は、売上確保の必須条件といえるだろう。しかし、はたしてそのプロモーションが、期待通りのプラスの結果を生みだしているかとなると、いささか心許ないと言わざるを得ない。プラスどころかマイナスを呼び込む起点となるケースも散見される。それほどに、顧客へのインセンティブ提示には、デリケートな心配りが必要だということだ。が、その心配りを実践するのはそう簡単なことで