決算発表の冒頭、頭を下げる東京電力の広瀬直己社長(中央)=30日午後、東京・千代田区内幸町の東京電力本店(栗橋隆悦撮影)(写真:産経新聞) 電力10社の平成25年3月期連結決算が30日出そろった。原発停止で代替する火力発電の燃料費がかさみ、北陸、沖縄電力以外の8社が最終赤字に陥り、赤字額は合計で約1兆6千億円に達した。原発再稼働の見通しが立たない中、厳しい経営が続く。 【フォト】 東電再建に暗雲、福島原発トラブル多発 「勝負の年」つまずき 東京電力が同日発表した25年3月期連結決算は最終損益が6852億円の赤字となった。最終赤字は3期連続。経常損益も3269億円の赤字で、2期連続の赤字に落ち込んだ。東電は昨年4月から企業向け、同9月からは家庭向け電気料金をそれぞれ値上げしたが、燃料費の増加を補い切れなかった。 関西、九州電力の25年3月期連結決算も燃料費の増加が響き、ともに過去最大の最