旧ソ連時代、生活必需品であるエネルギーが非常に安く配給されていたロシアでは、現在も各家庭にガスメーターが設置されていない。“タダ”同然で供給されるため、ガス代を計算する必要がないからだ。一方で、プーチン政権が発足した2000年以降、政府はエネルギー産業に対する国家管理を強化し、エネルギー資源を最大限に活用した経済政策を展開している。 1990年代にマイナス成長を続けていたロシアは、1998年のルーブル危機を契機に、経済がプラス成長に転じた。ここ4、5年は平均すると年率7%という高度成長を維持している。復活のドライビングフォース(推進力)となっているのが、原油価格の高騰である。 ロシアは「北のサウジアラビア」と言われるほど、石油や天然ガスの埋蔵量が多い。石油の生産量はサウジアラビアと肩を並べ、さらに原油だけに限ると、これを上回る。天然ガスに至っては埋蔵量、生産量、輸出量のいずれも世界一を誇る
<< 前の記事 | トップページ | 次の記事 >> 2007年08月24日 (金)時論公論 「本格化するロシア極東開発」 (野村キャスター) 急速な経済成長を続けるロシアのプーチン政権が長年発展から取り残されてきた ロシア極東地域の開発に本格的に乗り出そうとしています。 なぜ今極東開発なのか。それが日本との関係にどんな影響を与えるのか。 山内解説委員がお伝えします。 ロシア極東地域はウラジオストクのある沿海地方やハバロフスク地方、サハリン州などからなっています。 広さはロシアの3分の1もあり、石炭や石油などの 資源に恵まれています。 しかし人口はわずか700万人、冬の寒さは氷点下 30度にもなります。 モスクワから遠く離れ、忘れられた存在でした。 私はソビエト崩壊直後にウラジオストクで特派員をしていましたが、社会が混乱し停電が続く など厳しい状況でした。 しかし今
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