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Textに関するhititのブックマーク (273)

  •  雪葬 - 花房観音  「歌餓鬼抄」

    夏と冬は人が死にます。 今年に入ってから数人の訃報を聞いた。暑い時期と寒い時期は亡くなる人が多い。先日も知人が亡くなった。まだ50歳になったばかりでつい先日まで普通に仕事をしている姿を見かけていたので訃報を聞いて驚いた。病気を宣告されて一ヶ月もたたぬある寒い日に亡くなった。 10年と少し前、祖父は自分の結婚記念日に亡くなった。祖父の葬儀の日は4月なのに雪が舞っていた。私はその頃、留年を繰り返し、その年も卒業出来なかった。大学の春休みは、家の者が祖父の介護をするので私はずっと田舎で家事をしていた。病院のベッドで痩せ細っていく祖父が永くないことは明らかだった。両親は祖父を心配させてはいけないから、大学はちゃんと卒業できましたと言いなさいと私に言った。その通りに私は祖父に聞かれると、卒業できたよと嘘をついた。祖父は喜んで笑ってくれた。私は嘘をついて、祖父はその嘘を信じて亡くなっていった。嘘を吐い

     雪葬 - 花房観音  「歌餓鬼抄」
  • ナマコスト/ナイジェリアからの転校生(その2) - Show Your Hand!!

    また、俺がかてきょをやってる小6の男の子の話なんだけど、昨日、「だからさー、pは大文字のPをちっちゃくしたやつじゃん?で、qはそれを逆向きにしたやつでしょー」なんて、アルファベットの小文字の練習をしているときにいきなり、 「あのさー、ナマコストってなんだっけ?」 って聞いてきて。 「なんか友達がよく使うんだけど、ナマコなんちゃら、って覚えたんだよねオレ」 「つーかなんつーの、自分のことに対してなんかえっへん的な」 「えっへん的っていうのはー、だからさー、なんかかっこつけてエラソーにしてるやつに使うじゃん!」 そこまで聞いて、あー、ナルシストのことか、ってわかったんだけど、でも俺がそれを口にしようとした瞬間、 「あ、そうだ、服とか日風になってきたんだよー」 とか言い出して。俺とこの子との付き合いもそろそろ1年になるわけで、だからまあそれがナイジェリアからの転校生、アニエス(仮名)のことだっ

    ナマコスト/ナイジェリアからの転校生(その2) - Show Your Hand!!
  • 2008-02-14

    朝からずっと会社の前の道をダンプカーが通るたびに僕宛てのチョコレイトが満載のトラックはあれかな?と期待に胸が膨らみ、そのダンプカーが通り過ぎてしまうと膨らんだ胸は萎みを繰り返し日も暮れた今となってはすっかりAAAカップな俺です。いつも通りです。寂しくなんかない。 ぼかしながらどう説明したらいいのかわからないので大雑把にいうと、今夜おっさんの集まりがあってそこでなんか喋れということになってて、でもまあ講演ってほどでもなくて、勉強会を仕切れみたいな位置が近いんだけど、とにかく冒頭の挨拶ぐらいはなんか原稿的なものを書いておかないと終始グズグズになりそうなのでさっき書てみた。 こんばんは。高いところから失礼しますが煙となんとかは高いところが好きと中国の古い諺にもあるかもしれないのでお気になさらないようお願いします。まあインドのカースト制に当てはめれば私はバラモンであなた方はシュードラですが、まあそ

    2008-02-14
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  • ファミリーレストラン - イチニクス遊覧日記

    ピンポーンと間の抜けたチャイム音が鳴り続けているのは、入り口で子どもが出たり入ったりを繰り返しているからで、フロアに顔を向けて立っている制服を着た店員は、もう振り向くことすらせず曖昧な表情を浮かべ、ここではないどこかのことを考えているようだった。入り口で遊ぶ子の親は、わたしたちの座る窓ぎわと反対側の奥にあるソファ席で眠っている。赤いTシャツを着た父親らしき男性は腕組みして帽子を顔に乗せていたし、白っぽい服をきた母親らしき女性は机に突っ伏していて、その左手は傍らのベビーカーに添えられていた。中にはきっと、赤ん坊が眠っているのだろうと思う。 静かだった。朝7時のファミリーレストランで、わたしたちは時間をつぶしていた。フォークを手に、その傷だらけの銀色を眺める。まっさらなのより、こういうののほうがなんとなくいいよ、眩しくなくてさ、とか思うが口を開くのはためらわれた。言葉を選ぶ代わりに、ホットケー

    ファミリーレストラン - イチニクス遊覧日記
  • はてなブログ | 無料ブログを作成しよう

    仲春はゆっくりと通り過ぎる 寝て起きたら3月である。今日の東京の最高気温は20度を超えている。正月のインフルエンザが完治して、これでやっと健康で文化的な年度を始められるぞ、と意気込んだのも束の間、今度は原因不明の高熱を出して1週間寝込んだ。 脳がグツグツ煮える音が聴こえそうなほど…

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  • 朝日社説 米兵少女暴行―沖縄の我慢も限界だ : asahi.com:朝日新聞社説 - finalventの日記

    これ社説で扱ったか。今回の事件だが、やはり現地にいないせいか、どうもディテールがわからない。広義に基地被害としてもいいのだが、犯罪が確定していないふうにも見える現状、この個別の問題への言及は控えたい。 思い出されるのは、95年に起きた米海兵隊員3人による少女暴行事件である。この事件をきっかけに米兵による犯罪や事故に対する県民の怒りが大きなうねりとなり、抗議の県民集会には8万5千人が結集した。 このとき私は沖縄に暮らしていて、事件後数日でこの事件を知った。タイムスも新報も報道したがそれほど大きな扱いではなかったかと思う。ただ、連日報道し続けたので経緯を見ていた。その間、私は土大手紙の情報もワッチしていたのだが、当初時事に流れただけで、その後、二週間くらい空白があった。その空白があまりに奇妙だったので、こういう事件があるというのをパソコン通信に書いたり、知人とも話をしたりした。沖縄の知人とも

    朝日社説 米兵少女暴行―沖縄の我慢も限界だ : asahi.com:朝日新聞社説 - finalventの日記
  • セサミストーリー - 無免許タクシー

    夜中。喉が渇いたのでなにか飲み物をと炬燵から這い出てキッチンへ。冷蔵庫の中にそれらしいものは入っておらず珈琲でも飲むかと思ったのだけど一杯分のためにわざわざ淹れるのも面倒だったからインタントで済ませることにした。下弦の月は弱弱しい光を放つだけだったけれど屋根の上に積もった雪がその青い光を反射していて、明りを点けなくとも薄暗いキッチンで湯を沸かすぐらいどうにかなりそうだった。足元の棚から薬缶を取り出して水を入れクッキングヒーターの上に載せて電源を入れた。表示窓からオレンジ色の光が漏れたとき薬缶が天板に描かれている電熱するための円から少しズレていることが見て取れた。少しずらしてヒーターのボリュームつまみを最大の位置まで回すとブーンという音をたてて湯を沸かし始めた。 湯が沸くまでのあいだ腕組みをして身体を左右に揺すりながらいろんなことを考えた。遠い昔に暮らしていた人たちのこと。それを引き合いに出

    セサミストーリー - 無免許タクシー
  • カレーの一生 - 平民新聞

    この日記の日付とは微妙にずれているのだけれど、先月の25日(金曜日)早朝、近所の八百屋であれやこれやと材を買い込み、昼過ぎからカレーを作り出した。一人暮らしの部屋で、大鍋でカレーを作る、とはどういう事かというと、要するにこの先しばらくは毎日カレーだけをい続ける、という事である。鍋が半分、もしくはそれ以下にまで減るとまた新たに材を投入してしまうという自分の癖もあり、金曜日に作ったカレーはそのまましばらくのあいだ生き続ける事になった。これは材を畳の上に広げてから、カレーが出来、カレーべ続け、鍋が空っぽになるまでの、カレーと共に暮らした11日間の記録である。 と、大袈裟な口調で言ってみましたが、単なるカレーの写真日記です。カレーと関係ないものも入ってますが、毎日カレーだけをのっけ続けるのもあれかなーと思ったからです。晴れた日もあれば曇りの日もあり、途中で雪が降ったりもしました。あ、そ

    カレーの一生 - 平民新聞
    hitit
    hitit 2008/02/11
    今日食べたよ。
  • 名作を2Pだけ読んで自分の文に生かす(1)『トリストラム・シャンディ』編 - ココロ社 ♪ほのぼの四次元ブログ♪

    やはりブロガーたるもの、人気が出ないとわかっていても、思いついたことはどんどん実行していき、ブログを進化させるべきなのであります!…ということで鼻息も荒く始める新コーナー、何回続けるかわかりませんが、おつきあいくださいませ。 今回の企画は、古今東西の名作小説の冒頭の2ページ分だけを精読、徹底分析し、その優れた手法をブログで実践してしまおうという、野望に満ちた企画です! 二つの前提 この企画を、二つの前提のもとにすすめていこうと思います。 (1)「小説を読む」ことの質は「細部を読む」ことにある たとえば、あらすじレベルで言うのであれば、漱石の『吾輩はである』は「が行ったり来たりして最後に溺れ死ぬ話」に過ぎません。面白さゼロですね。小説の面白さは細部にあります。極論すれば、筋なんてどうでもよいのです。あれは飾りです。偉い人にはそれがわからないのです!同じ1000字読むなら、あらすじを読む

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  • はてなブログ | 無料ブログを作成しよう

    うまくいかない日に仕込むラペ 「あぁ、今日のわたしダメダメだ…」 そういう日は何かで取り返したくなる。長々と夜更かししてを読んだり、刺繍をしたり…日中の自分のミスを取り戻すが如く、意味のあることをしたくなるのです。 うまくいかなかった日のわたしの最近のリベンジ方法。美味しいラペを…

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  • http://d.hatena.ne.jp/akemisan/20080124

  • café au lait - 無免許タクシー

    仕事じゃないほうの打合せに出掛けたところ約束していたおっさんからキャンセルの連絡が入り、集合場所だったタイ料理店に独り取り残されてしまった。集合時間が遅かったから夕飯は済ませてしまっていて飯をうわけにもいかず、かといってそのまま立ち去るのもカウンターの向こう側で悲しい顔をしているタイ人のブンさん(♂・調理担当・ムエタイ使い・同性愛者(噂)・年齢不詳・いつもバンダナを頭に巻いてる・まれに虎のような目つきになる)に忍びなく、なにか温かいものでも飲んでいくことにしてメニューをパラパラと捲ってみた。 カフェオレ?タイ料理屋なのにカフェオレ?おニャン子クラブなら山スーザン久美子のような佇まいのカフェオレという文字列に目を奪われブンさんに注文すると「アッタカイ?ツメタイ?」というので「温かいほうで」と返事をした。ブンさんは戸棚からガラスのカップを取り出すと身をかがめて足元から何かを取り出した。UC

    café au lait - 無免許タクシー
  • あのときのあの。 - もちもちおねいまんと4枚の絵

    「今この瞬間にも生まれてくる子供がいるんだよな。」と思った。 わたしは小学生だけどその子はまだ0歳でわたしとその子とは何年もの年の差がある。それは妹と自分の年の差が4歳とかそういうこととは違って、わたしはその子供より早くこの世に生まれてきてその子は今生まれてきた。そういうものなんだな、当たり前だけど・・・と時間についてしみじみ思った、あの校庭の一瞬。それからも時々、あの校庭の一瞬は、何かに付けて思い起こされる。 たとえばコンピューターのゲームをしながら、もっと小さな子供の頃こんなに楽しいものがあったらよかったのになんて思ったあの早朝。そういえばあの校庭の一瞬のあのときに生まれたあの子は、あの校庭の一瞬の自分と同じ年になっている頃だけど、あのときに生まれたあの子はこのゲームをしているだろうか。誰でもなくて誰でもある誰かであるきみを思う今。 ・・・

    あのときのあの。 - もちもちおねいまんと4枚の絵
    hitit
    hitit 2008/01/27
    「今この瞬間にも生まれてくる子供がいるんだよな。」
  • フランス議会でシャンソンを歌う - フランス語の砂漠:エグゾティスムは他人の日常

    東大生でない中川淳一郎さんが駒場寮で得た人生訓(私と東大駒場寮 3) 駒場寮の北寮9Bの部屋、「基礎科学研究会」、略して「KKK」の部屋 予備校の講師に連れられて、駒場寮に出入りするように 「代わりに面接受けろ」入寮の面接は「替え玉」で突破 「経営と文体の基は寮での読書で培った」 東京大学の駒場キャンパス(東京都目黒区)にか…

    フランス議会でシャンソンを歌う - フランス語の砂漠:エグゾティスムは他人の日常
  • 彼女が春を売り僕に冬が来る - 無免許タクシー

    薄ぼんやりした部屋。ベッドの上で横向きに寝ている俺。「生でもいいよ」と向き合って寝ている女が言った。あんた誰?と思った次の瞬間、ああ、これは夢なのかと夢の中で思った。で、誰なんだろうと顔をまじまじと見てみたのだけど靄がかかっていてよく見えない。性的に欲求不満なのかしらと目覚めた後で思ったけれども、夢の中での僕は「あっそう」と気のない返事をして女の上に乗っかった。寸前で女が「10万円」と言った。言ったというか頭の中に直に警告してきた。ああ、あれは自制心とか箍(タガ)的なものなのかなと目覚めた後で思ったけれども、夢の中での僕は「高いよ。5000円でいいじゃん」と交渉していた。すると女は「じゃあ間を取って8000円」と言い、僕もそれならと了承した。はてさてここからは三流ポルノ小説になるはずなのだけど、次のシーンは置屋のような和室の布団の上になっていて、着崩れた赤い着物姿(夢はいつもカラー)の女が

    彼女が春を売り僕に冬が来る - 無免許タクシー
    hitit
    hitit 2008/01/26
    最高
  • 万年筆が高くなったのはしかたない - mmpoloの日記

    中学生の時、従兄に万年筆をもらった。それ以来筆記具は万年筆だった。授業で鉛筆を使ったのと、会社に入って複写式の伝票などにボールペンを使った以外は。パイロット、セーラー、パーカー、いろいろ使ったがほとんどもらい物か拾ったものだった。 勤めていた会社が創立35周年記念パーティーを開いたとき、勤続20年ということで結構高いモンブランの万年筆をもらった。数万円したと思う。私が一番の永年勤続者だったから。その万年筆は私が最も尊敬する人、当のインテリの義父に進呈した。 しかし自分でもモンブランがほしくなって分相応に一番安いのを買った。自分で買った初めての万年筆だった。1万円前後したのではなかったか。野見山暁治さんを真似て青いインクを入れた。パーカーのロイヤルブルーだ。 その後モンブランは何度も買った。失くしたり、落としてペン先をダメにしたりして。買い換えるたびに一番安いモンブランがどんどん値上がりし

    万年筆が高くなったのはしかたない - mmpoloの日記
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    【自分語り】1推しの卒業によせて . 私の1推し、ゆきりんこと柏木由紀ちゃんが、17年に渡り在籍したAKB48を卒業することになった。 この機会に、ゆきりん推し(48ファン)としての自分自身のことをすべては不可能であるものの振り返ろうと思う。 内容からして世代がわかることも仕方ないし、限りなくゼ…

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  • 気に食わぬ - マシバ}クンシッバ

  • はしりがき - 裏庭日記 public

    今、夜の10時昼、出勤前にupしてすぐに消したつもりだった記事消えていなくて、あせった。あせったけれど、読み直したら、消さなくてもいい気がしてきたので少し直して、写真をつけて、そのまま残す。写真は、去年の11月から12月の頃の。今ねむい昨夜寝たの3時半 起きたの5時40分今は午前の11時半 あと30分で出勤その間に書けることだけ書き込む思いつくままに今家には誰もいないカズマはスキー夫はジム爺婆は法事いい天気眠い今日は夫の誕生日昨夜ケーキを焼いた。クルミと紅茶のバナナケーキ。仕事があって準備が間に合わないので、朝にお祝いすることにした。バナナケーキは焼いている時がいいいい匂いがしていいバナナの焼ける匂い 小麦粉砂糖バターの焼ける匂い ナッツとアールグレイの匂い深夜の台所 いい匂いだった ガスオーブンの コオオオオという火の音と、ストーブの音クリームを泡立てた。泡立て終えてから砂糖を入れ忘れた