海外ブランド店、ファストファッション店の出 店が相次ぐ銀座通りの「松坂屋」は、1924年 の開店から88年の歴史に幕を閉じて解体さ れる。(2017年の再開発後に新たな商業施設 が誕生するが、松坂屋は未定) あべのハルカスの開業により、大阪梅田地区から阿倍野周辺は日本一の商業激戦地区の様相を呈する一方で、東京銀座最古の老舗百貨店「松坂屋」が6月30日をもって閉店した。激戦の地で闘いに立ち向かっていく果敢な事業者もあれば、時代の変遷の中で競争に終止符を打つものもある。こうした戦いの果てに何が残るのか、衰退の著しい小規模店舗に果たして未来はあるのだろうか。 商店街にチェーンストアが次々と進出 日本の小売市場は1997年をピークに減少を続け、ここ数年は135兆円前後に落ち着いている。一方、全国の店舗総数は82年の172万店を頂点に、この30年で推定約70万店が減少している。 商店街の空き店舗数は