黒いスーツに無精ひげの中村被告は起訴事実について「間違いありません」と認め、「自分たちのファンや30年間やってきた仲間を裏切って申し訳ない」と謝罪した。 一方、検察側は論告で「覚せい剤は昨年2、3月ごろから、コカインは今年1月中旬から使用するようになった」とした上で「薬物密売人の携帯電話番号をしょうゆせんべいに書き、警察官から職務質問を受けそうになった際、これを食べて証拠隠滅を図った」と悪質性を指摘した。 起訴状によると、同被告は今年3月8日ごろ、東京・南青山の駐車場に止めた車の中で覚せい剤若干量を飲んだ。翌9日に西麻布の路上に止めた車内で覚せい剤約0・67グラムを、練馬区の自宅に別の覚せい剤約0・67グラムとコカイン粉末約0・73グラムを所持したとされる。 公判には中村被告の内縁の妻で名古屋テレビの番組などで活躍するタレントの矢野きよ実(48)が弁護側証人として出廷。被告とは約15年、交