空想の補助線 | みすず書房
「特殊とも特異とも言いがたいのに、どうしても惹かれてしまうようなこと。わたしの場合、そうした感覚が、特定の図形や数にも生じることがある。個別の図形や数を愛でる感覚で、それはわたしにとってきわめて具体的なことなのである。 このエッセイ集は、そのような図形や数好きとして、そして、美術・文芸好きのつぶやきとして、さらには、歴史上最も古い数理科学の末裔である天文学の一端にたずさわってきたエンジニアとして、頭の中に浮かんだあれこれを書き留めたものである。」 話題は、紙飛行機やパスタの形の機微、巨大望遠鏡、数学の難題の折り紙による解法、「無限」の御幣、などなど幅広い。どの一篇にも先達たちの考究への慎ましやかな眼差しがあり、温かいユーモアが漂う。世界と幾何学の味わい深い関係をやわらかな補助線で浮かびあがらせる逸品ばかりだ。 折り紙と数学 高次元化した一筆書き／折り目に関する定理 幻想の補助線 日時計の天
池田亮司の特別展示が金沢21世紀美術館で - ミクロ〜マクロの世界を探る新作インスタレーションを展開
金沢21世紀美術館では、「特別展示：池田亮司」を、2023年11月18日(土)から2024年5月12日(日)まで開催する。 自然界のさまざまなスケールを探求Ryoji Ikeda, data.gram OCT 14 - NOV 12, 2022, TARO NASU, Tokyo, JP materials: LED display, computer, dimensions: W71.7×H41.6cm Photo by Keizo Kioku, concept, composition: Ryoji Ikeda池田亮司(いけだ りょうじ)は、1966年に生まれ、国際的に活躍するアーティスト・作曲家だ。電子音楽の作曲を起点に、音やイメージ、物質、物理現象、数学的概念など、さまざまな要素の精緻な構成に基づくライブ・パフォーマンスやインスタレーションを展開してきた。 Ryoji Ikeda,
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