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ブックマーク / movie.maeda-y.com (12)

  • 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』

    『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』60点(100点満点中) Eva: 1.0 You Are (Not) Alone 2007年9月1日、渋谷東急他全国松竹・東急系にてロードショー 2007年/日/98分/配給:クロックワークス、カラー/配給協力・宣伝:日活 端々から感じられる不気味な違和感の正体とは? アメリカで製作の話が進む『新世紀エヴァンゲリオン』実写版に先駆け、オリジナルテレビアニメ版の主要スタッフ・キャストによる"リビルド"3部作が作られることになった。その期待の一作目がこの『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 EVANGELION:1.0 YOU ARE (NOT) ALONE』。 テレビ版ダイジェストの劇場用Zガンダム3部作がヒットしたため、エヴァンゲリオンで二番煎じをするのかなと、当初私は思っていた。実際普通にみれば、「なんだよ、テレビん時と同じじゃん、見る価値無し」で終わってし

    hitode909
    hitode909 2007/09/02
    少々気になったのは、綾波レイの扱いが小さいこと。とくに彼女が零号機で出撃する場面が無い上、シンジを命がけで守るヤシマ作戦でも爆煙でほとんど見えないので、活躍している印象がまったく無い。
  • 超映画批評『ブリッジ』85点(100点満点中)

    『ブリッジ』85点(100点満点中) THE BRIDGE 2007年6月16日より恵比寿ガーデンシネマ他にてロードショー 2006年/アメリカ/93分/配給:トルネード・フィルム 映画史上有数の問題作 『ブリッジ』をすこぶる気に入った私は、すでにテレビや雑誌等いくつかの媒体で紹介してきたが、今日はここ超映画批評で初めて知ったという方のためだけに、まったく新しい形でこの映画の記事を書こうと思っている。 映画のタイトルは、サンフランシスコの観光名所ゴールデンゲートブリッジのこと。この作品は、あの美しいデザインのつり橋についてのドキュメンタリーである。 ……と、ここまでが私が作鑑賞前に知っていた予備知識のすべて。この映画がいったいどういう内容か、すでに知っている人は私が編をみたときどう感じたか、想像するだけでニヤニヤしてしまうことだろう。 じじつ、建設保守の苦労や感動秘話でたっぷり泣かせる

    hitode909
    hitode909 2007/06/18
    気になる
  • 超映画批評『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』70点(100点満点中)

    『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』70点(100点満点中) Borat: Cultural Learnings of America for Make Benefit Glorious Nation of Kazakhstan 2007年5月26日、渋谷シネ・アミューズほかにて公開 2006年/アメリカ/84分/配給:20世紀フォックス映画 単なるドッキリカメラにとどまらない社会派 作は、アメリカで爆発的な話題を呼んだ映画だ。しかしその特殊な性質から、日では公開すらしないのではないかと危ぶまれた一でもある。お国柄の違いといってしまえばそれまでだが、そのくらい"アメリカ人向け"に特化して作られた作品ということだ。 『ボラット』は、ジャンルで言えばモキュメンタリーということになる。モキュメンタリーとは、ドキュメンタリー"風"に撮られた作品のこと。事実を追いかけ

  • 超映画批評『それでもボクはやってない』98点(100点満点中)

    『それでもボクはやってない』98点(100点満点中) 2007年/日/カラー/2時間33分/配給:東宝 すべての男が見るべき大傑作 2006年の総評でもちらと触れたが、昨年私が見た数百映画の中で、もっとも面白かった映画がこれである。痴漢冤罪という、誰にでも実感できる切り口で日の刑事裁判の抱える問題点を描いた社会派映画。しかしながら堅苦しさはゼロで、娯楽度満点。先が気になる度がきわめて高いストーリーと、へぇ連発のディテール。どこをとっても完璧に限りなく近い、まさしく年度を代表する傑作といえる。 主人公のさえないフリーター(加瀬亮)は、満員電車から降りたとたん女子中学生に手首をつかまれた。駅員室に連れて行かれた彼は、覚えのない痴漢を頑強に否定。すると警察がやってきて留置され、そのまま裁判を闘うことになるのだった。 この映画の上映時間は147分。一見長大に思えるが体感時間はその半分程度、

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    hitode909 2007/01/19
    98点
  • 超映画批評『鉄コン筋クリート』75点(100点満点中)

    『鉄コン筋クリート』75点(100点満点中) TEKKON KINKREET 2006年12月23日(祝)、渋谷東急ほか全国松竹・東急系にてロードショー 2006年/日/カラー/111分/配給:アスミック・エース 難しい原作を違和感なくアニメ化した アニメーションというものが面白い理由は、ひとえに絵が動くから。実写では何の感動もない人物の単純な動作でさえ、それなりに面白く見られるのは、この"絵が動く"という原始的な驚きをいまだに我々が感じるからといっても過言ではない。 むろん、そんな単純化ができるほど現在のアニメーション作品は簡単なものではないが、それでも『鉄コン筋クリート』のような(そう簡単にアニメ化できそうにない)個性的な絵柄をいとも簡単に動画にしてしまった作のような映画を見ると、そんな娯楽性の原点を意識せずにはいられない。 昭和的な懐かしさを擁しながらも非現実的な架空の街「宝町」

  • 超映画批評『パプリカ』75点(100点満点中)

    『パプリカ』75点(100点満点中) 高いアニメーション技術と演出力、声優による、世界レベルのジャパニメーション 今敏(こんさとし)監督と、アニメ制作会社のマッドハウスは、これまで数々の良質な大人向けアニメーションを発表してきた。ホームレスたちの感動ドラマ『東京ゴッドファーザーズ』(2003)、アイドル界を舞台にした異色のサイコホラー『PERFECT BLUE』(1998)、そして衝撃のラストで観客を突き放す『千年女優』(2001)と、ひとつも外れがない傑作ばかり。そんなわけで私が、日の劇場用アニメ監督の中でもっとも打率が高いと考えているのがこの監督だ。 そんな彼の最新作は、映像化は困難といわれつづけてきた筒井康隆の同名小説をアニメ化した『パプリカ』。これもまた、期待を裏切らないハイレベルな作品であった。 患者の見ている夢を映像化し、潜入できる画期的な機器"DCミニ"。精神医療研究所の研

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    hitode909 2006/11/23
    75点
  • 超映画批評『グエムル-漢江(ハンガン)の怪物-』75点(100点満点中)

    『グエムル-漢江の怪物-』75点(100点満点中) 韓国らしい、すこぶる面白い怪獣映画 この映画には、久々に腹が痛くなるほど笑った。「ほえる犬は噛まない」「殺人の追憶」といった佳作で知られるポン・ジュノ監督による韓国製怪獣映画『グエムル -漢江の怪物-』のことだ。 この映画の舞台、漢江とはソウルを南北に分けるように流れる穏やかな河川。観光スポットなので、休日には家族連れやカップルがたくさん集まる。主人公はその川っぺりで売店を営む一家。まったく勤労意欲のないダメ父(ソン・ガンホ)がダラダラしていると、突然漢江からカエルの化け物のような怪獣=グエムルが現れ、人々をぱくぱくべはじめる。逃げ惑う中、父は娘(コ・アソン)がグエムルに連れ去られるのを見る。 さて、ここから先は、頼りにならぬ軍や警察に代わり、一家が怪物と対決するという予想通りのストーリーが展開されるが、父親を無敵のヒーローにしてしまい

    hitode909
    hitode909 2006/09/02
    『グエムル -漢江の怪物-』は、現代韓国を象徴するような映画であり、韓国を知りたいと思う人には強くすすめたい一本だ。映画自体もすこぶる面白く、見ておいて損は無い。
  • 超映画批評『ゲド戦記』35点(100点満点中)

    『ゲド戦記』35点(100点満点中) これまでのジブリの短所を引き継ぎ、かつ長所を捨てた 『ゲド戦記』は、『指輪物語』『ナルニア国ものがたり』に並ぶ、世界三大ファンタジーの一つとされる。原作者がかたくなに映像化を拒みつづけ、かつては、あの宮崎駿でさえ断られたというこの作品を、息子の宮崎吾朗は自身の初監督作に選んだ。アニメーション制作は、もちろんスタジオジブリ。興収100億円を狙う、2006年夏シーズンの大命の登場だ。 人間の生活圏に現れるはずの無い龍が、立て続けに侵入する異常事態が発生。世界の均衡が崩れつつあると予感した偉大なる魔法使い=大賢人のゲド(声:菅原文太)は、原因を探る旅に出る。やがてゲドは、父親を刺して逃亡中の王子アレン(声:岡田准一)と出会う。アレンが生きる気力を失っており、放置できない事に気づいたゲドは、彼を連れ、知り合いのテナーの家に身を寄せる。そこにはアレンと同年代の

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    hitode909 2006/07/23
    結局のところ、『ゲド戦記』は、ただでさえ未熟な出来の上に、これまでのジブリの短所を引き継ぎ、しかもあろうことか、これまでもっていた長所まで失うという、どうしようもない事をやっている。
  • 超映画批評『ゆれる』80点(100点満点中)

    『ゆれる』80点(100点満点中) 男同士の兄弟の内面を鋭くえぐる、スリリングなドラマ 映画業界にとって、一番の稼ぎ時である夏休みシーズン。内外の大作が居並ぶ中で、地味なドラマ映画ながら、屈指の傑作なのが『ゆれる』だ。まるで、ぽつんと紛れ込んだようなこの作品は、とくに派手な大作映画を敬遠するタイプの方には、真っ先に見てほしい一だ。 女にモテ、カメラマンとしても成功し、東京で派手に暮らす弟(オダギリジョー)。家業のちっぽけなガソリンスタンドを継ぎ、女に縁がなく、老いた父と二人で暮らすさえない兄(香川照之)。この二人が久しぶりの法事に、故郷で再会するところから物語は始まる。 弟は、兄が面倒な実家のもろもろを背負い込んでくれたから、東京で好きなことをやっていられるのだと薄々気づいていながら、何でも許してくれる優しく面倒見のよい兄に、無意識に甘えている状態だ。この日もあろう事か、兄が思いを寄せて

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    hitode909 2006/07/02
    見よう
  • 超映画批評『テニスの王子様』70点(100点満点中)

    『テニスの王子様』70点(100点満点中) キャラクター映画としての正義を持っている 漫画実写化の大命『デスノート』に先駆けて、同じ週刊少年ジャンプの誇る看板作品、通称『テニプリ』がついに実写映画となった。この作品は、原作はもとよりアニメ、ミュージカルと文句なしの成功を収めている。とくにアニメ版は、海外作品の輸入制限を行っている中国が、今年唯一日から輸入したほどの作品でもある。はたして実写映画版の出来はいかなるものか? 伝説のテニスプレイヤー越前南次郎(岸谷五朗)の息子リョーマ(郷奏多)が、テニスの名門・青春学園中等部に転入してきた。ふてぶてしい態度でテニス部をなめてかかるリョーマに、2年生の海堂薫が挑むが、リョーマは互角以上の戦いをし、周囲を騒然とさせる。態度は相変わらずだが、部長の手塚国光(城田優)に実力を認められたリョーマは、テニス部の一員として、青春学園の関東大会優勝を目指し

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    hitode909 2006/05/19
    見ねば
  • 超映画批評『ダ・ヴィンチ・コード』20点(100点満点中)

    『ダ・ヴィンチ・コード』20点(100点満点中) 開始後30分で、ほとんどの人はついていけなくなる 原作『ダ・ヴィンチ・コード』は、全世界で3800万部も売れたベストセラーだ。この映画化にあたっては、カンヌ映画祭のオープニングまで、世界中どこでもマスコミ向けの試写会すら行わず、徹底した秘密主義で煽りまくり、話題性を盛り上げた。 ストーリーは意外に単純で、ある夜、ルーブル美術館の一室で殺された館長が残したダイイングメッセージを、主人公のハーヴァード大学教授(トム・ハンクス)と、フランス当局の暗号専門家(オドレイ・トトゥ)が、協力して解読するというもの。 やがてこのダイイングメッセージ(死の間際に被害者が残すヒント)は、どうやらキリスト教世界で最も重要な聖遺物(キリストの遺品や関連アイテム)である、"聖杯"のありかを示しているとわかる。しかし彼らは、館長殺害犯の容疑をかけるフランス警察と、聖

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    hitode909 2006/05/19
    気をつけよう
  • ★前田有一の超映画批評★

    連絡は前田有一(webmaster@maeda-y.com 映画批評家)まで ©2003 by Yuichi Maeda. All rights reserved.

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    hitode909 2006/01/09
    映画批評
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