ガーコンさん、お久しぶりです。お変わりありませんか。 お示しのご質問には「文明論的」に答えるのが適当でしょうね。つまり、「人間の質」を問う「尺度」が導入された結果として「質のよい人間」と「質の悪い人間」の区別が生じたわけですから。 ゴードン・チャイルドという考古学者が、かつて文明とそうでない文化を区別する指標として、文明は次のような特徴を持つと定義しました。 効果的な食料生産 大きな人口 職業と階級の分化 都市 冶金術 文字 記念碑的公共建造物 合理科学の発達 支配的な芸術様式 時を経て平準化された文明国家に暮らしているわれわれは、日常の生活規範として「職業と階級の分化」の影響を大きく受けることになります。つまり、その個人が「社会的に有用化どうか」という指標=価値観を好むと好まざるとにかかわらず形成するか形成された価値判断の種々の影響を受けているわけです。 この「社会的に有用かどうか」は、
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