米軍関係者による凶悪事件、 東京都心の米軍ヘリ異常低空飛行、 基地周辺での新型コロナ感染... 半世紀を超えて変わらぬ、日米の"不均衡"。 日米地位協定の現場を追いかけた、記者たちの記録。 2021年度・新聞労連ジャーナリズム大賞受賞の連載、待望の書籍化! 日米地位協定は「在日米軍によるさまざまな被害の元凶」と言われながら一度も改定されたことがない。(略)ある記者は米軍関係者による事故のその後を追い、ある記者は炎天下の東京でカメラを構えて米軍機を待ち続けた。基地が集中する沖縄からも、深刻な被害が続く実相を伝えようと力を注いだ。 2022年2月、ロシアがウクライナに軍事侵攻し、多くの命が奪われる惨劇を世界は止められなかった。私たちは国際的な緊張が張りつめたこの時代を生きている。だからこそ、安全保障体制を構成する柱である地位協定のあり方に目を向け、議論を深めなければならないはずだ。本書は、地位