何事も第一印象がすべて。その見た目をどう判断し、どうデザインすれば良いだろう? 村上春樹作品(アメリカ版)の装幀でも知られる「世界一有名なブックデザイナー」が導入するのは「!/?」という基準だ。 第一印象に必要なのは、明瞭さ(!)か、不可解さ(?)か、その両方か。 ダブルクリップに地下鉄のポスター、ATMにタバコのパッケージ……身の回りにある様々な実例から、自らのブックデザインへの応用例まで。 明瞭/不可解の尺度で世界の見方を再定義する、デザイン = 認識の技術。 チップ・キッド(Chip Kidd) ニューヨーク在住のデザイナー/作家。1986年からアルフレッド・A・クノップ社でブックカバーのデザインを手がけ、 アメリカのブックデザイン・アートに革命をもたらしてきた。 ジョン・アップダイク、オリヴァー・サックス、マイケル・クライトン、オルハン・パムク、村上春樹など、仕事を共にした著名作家