冬の終わりから春先にかけ、街中のマンションなどの集合住宅のベランダではハト(土鳩)の姿がよく見られるようになります。洗濯物を干そうとして手すりや物干し部分に白い液状の糞が落ちていることに気づいたことはありませんか? また昼近く、つがいのハトが何か偵察しているふうに建物の周囲を飛び交い、ベランダをペタペタと歩き回っていたりするのに遭遇することはありませんか? それは繁殖を目した、巣作りのロケハン行動です。 雑食性のハトは、都市部では特にエサに事欠かないため、年間8回近くも繁殖を行えるといいますが、なかでも最も盛んなのが春先です。その偵察中に落とした糞が長く片付けられなかったり、人の気配がなかったり、さらには季節外のタイヤや物置や枯れた鉢植といったモノが多かったりすると、そのベランダは「格好のねぐら」と認識され、程なく糞や抜け羽や巣材(ゴミ?)に覆われる憂き目に遭いかねないのです。 鳩のフンは