文化大革命と食生活 ハルビンで育った楊逸さんですが、文化大革命中は「下放」で移転を余儀なくされます。 「下放」とは、文革当時、政府が都会の知識人に対し「農村から学べ」と、無理やり地方に強制移住させた政策。 下放以前はお正月に餃子をつくったり、アイスキャンデーを買ったり。貧しいながらも豊かな食生活だったそうです。けれども、文革中、農村ではそんなものはまったく手に入りませんでした。 油も足りないので燃料用の油で調理をしたこともあり、過酷な生活だったのだとか。 そんな厳しい時代の食事も、楊逸さんの文章にかかると、どの料理もおいしそうなんです。 ヒマワリの種やラードで作ったパイ状のお菓子、ロシア人がつくるパン、白菜の漬物など。 そして日本人の私でも何故かしら懐かしい気分になります。 「食」からみた中国 中国が今、これほど発展したのは、昔ひもじさを感じたことがあるからかもしれないな。と感じました。日