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漫画感想と読書に関するhizkiのブックマーク (7)

  • 『クロエマ2』海野つなみ

    鬼が潜んでいます クロエは電車で知りあったミステリアスな男性。彼は偶然(?)、クロエの店にやってきて「ずっと探しているもの」を占ってほしいといいます。 そんな彼をエマは「魅力」あるいは「魔力」のある怪しい男と判断。クロエに近づかないように注意するのですが、クロエは「友だちでもないのに」と取り付く島も無い。 意見が常にい違う二人は、よく軽いケンカをしていますが、これはこれでテンポの良い漫才のようで、少なくとも息は合っている気がします。 やがて彼の意外な「正体」が判明します。名がわかった時のゾッとした感じといったら…! 結局、自分の中にも鬼はいて、(中略)自分の中の鬼をうまいことコントロールしていかねばですね。 p166 「魅力」も「魔力」、どちらの言葉にも「鬼」が潜んでいるんですね。 衝撃のラスト 2巻は1巻よりもミステリ要素が増えてきて、今後の展開が気になります。 そして、エマの第六感

    『クロエマ2』海野つなみ
  • 『娚(おとこ)の一生 3』西 炯子

    と、思ったら最後はなんとかハッピーエンド。ほっとしました。つぐみちゃんにも海江田さんにも幸せになって欲しい…。 イケオジ王子とクズ元彼 今回は海江田さんがますますかっこいい。 いつもはクールなのに少年時代のことをつぐみに突っ込まれててれたり、内緒でウエディングドレス注文して見つかったら顔真っ赤。なんてかわいい50男なのだ! そして、地震に被災したつぐみを助けるため、バイクや自転車を乗り継いで現地へ向かう!老体に鞭打って頑張るナイトのようです。 そして、今回そんな海江田さんのかっこよさを引き立たせるようなクズ男・つぐみの元カレ登場。 こいつがもう最低で。「彼女はおれのことがずっと好きなんだ」と勘違いのアプローチ。 もう、読んでて怒りを通り越して怖い… それで結局、他にも女がいやがる。 なんでつぐみはこんな男と…と思ったのだけれど、それが彼女の恋愛下手ゆえということなのでしょうか。 最後は海江

    『娚(おとこ)の一生 3』西 炯子
  • 『娚(おとこ)の一生 2』西炯子

    大人のムズキュン恋愛 あー、もうじれったい! お互いその気はあるくせに、なかなかくっつかないんですよ。 つぐみは真保とか海江田あての女性からの手紙にもグラついて自信なくすんだけど、海江田さんは時に毒舌を吐きながらも、つぐみの心がほどけるのをやさしく待っていてくれる。 でも、結構イロイロやっちゃったりもするのですが。 しかし以外にもつぐみの両親、親戚連中は海江田との仲を応援していて「おばあちゃんの遺産だと思ってもらっておきなさい!」とつぐみをけしかけます。 あとはつぐみの気持ちひとつなのですが、大人の恋愛は時に高校生以上にじれったい。 つぐみのお母さんの「世間体なんて、世間がべさせてくれるわけじゃなし、そんなことは関係ないの」というセリフが好きです。 ほんとにそうだ。 海江田の過去と捨てられた子ども 海江田とつぐみの中がギクシャクしている時、家に知らない子どもが隠れていました。遠縁の子らし

    『娚(おとこ)の一生 2』西炯子
  • 『娚(おとこ)の一生 1』 西 炯子

    『娚(おとこ)の一生 1』あらすじ 電機メーカー課長のつぐみは30半ば。過去の恋愛に傷つき、長期休暇で田舎の祖母の家を訪れるが、まもなく祖母は鬼籍に。 仕事を在宅勤務に切り替え、そのまま祖母の家に暮らすつぐみの前に、祖母から離れを鍵をもらったという大学教授・海江田が現れる。 海江田に説得されたつぐみは、なりゆきで同居を始めることに。 彼は祖母が以前、講師をしていた大学の学生でずっと祖母に片思いをしていたが、葬儀の時つぐみを見かけて一目ぼれをしたと話す。 海江田からの強引なアプローチ、マイペースで毒舌な態度にふりまわされるつぐみ。 しだいに海江田に心を開いてゆくけれど、彼女の胸にささる過去のトゲは容易には抜けないようで… イケオジ、ベタ甘の海江田教授 この漫画の何がいいかって、海江田教授のキャラクターにつきると思います。関西弁を話し、メガネに煙草、スーツ+ベストを着こなすセクシーな大人の色気

    『娚(おとこ)の一生 1』 西 炯子
  • 『超訳百人一首 うた恋い。【異聞】うた変。』杉田圭

    ツンデレ陽成院貞明と綏子さんのその後 和歌で心が通い合ったと思ったら(『うた恋い1』参照)、ツンデレ男と天然姫との恋愛はまだまだ波乱があるようです。 それでも文章だけは素直な心情を表す陽成院に、綏子さんは交換日記を持ちかけるのですが…。確かに素直な恋心は書けるのですが、それを素直に渡せないのがツンデレ院なんですよね。 紫式部日記の創作秘話 『日人なら知っておきたい日文学』でも書かれていましたが、どうやら紫式部という人は内向的で、ストレスや知識を紙の上で発散させるタイプだったようです。 上司である藤原道長に「娘(中宮彰子)のサロンを盛り上げろ」と命令され、しかたなくライバルの中宮定子に仕えていた清少納言の悪口を書く紫式部。 上司(道長)にはほめられたものの、罪悪感に苛まれるし、清少納言の友人・行成に嫌われるしと、宮仕え(社会人)としてのストレスが尽きません。 まあ、その憤が名作に生かさ

    『超訳百人一首 うた恋い。【異聞】うた変。』杉田圭
  • 『ララバイ・フォー・ガール』松崎夏未

    ララバイ・フォー・ガール 真面目な優等生かなとギャルのゆきな。 かなはゆきなの「120%全力で今を楽しむ」姿に憧れにも近い気持ちを抱く。ゆきなは、厳しい母に自分を押さえつけてきた自分を解き放ってくれる魅力にあふれていた。 けれども、将来を考え始めた頃、ふたりはケンカ別れをしてしまい…。 共通点のなさそうな優等生とギャルの女の子が仲良くなっていく姿、メイクをしたり、一緒にハンバーガーをべたり。 こうした何気ない女子高生の日常は、永遠に続くようでいて、実はとても短いのです。 今夜、ヴォーグのフロアで 読者モデルのありさは彼氏もいて、自分の「かわいい」に自信があり、地味な花岡にも優越感を持っていた。 しかし、ありさの若さはあっという間に消費され、一方、同窓会で会った花岡はユニバースに選ばれるほとの美貌の持ち主になっていた。 若さと美しさにあきらめをつけるか、復讐のためにそれを追い求めるか。どち

    『ララバイ・フォー・ガール』松崎夏未
  • 『ひらひら 国芳一門浮世譚』岡田屋 鉄蔵

    『ひらひら 国芳一門浮世譚』あらすじ 国芳一門に加わった、伝八を通して国芳たちの生き様と、伝八の秘密が語られていきます。 武士の田坂伝八郎は、仇討ち後に入水したところを国芳に助けられ 「めェが捨てた命、この国芳が拾おう」 と、国芳一門に加わることに。 個性派揃いの国芳一門の絵師たちに囲まれ、少しずつ一門に馴染んでいくものの、伝八が討った相手の情婦が逆に伝八を襲おうと画策する。 実は敵と伝八の間には因縁があり…。 粋でいなせな国芳一門 とにかくもう、国芳師匠と一門のかっこよさといったら!揃いの法被で火事の助っ人、船を仕立ててクジラ見物などやることが豪快。 歌川一門にはイケメンで知られる歌川芳雪、おもちゃ絵を得意とする歌川芳藤、血気盛んな歌川芳虎など、個性豊かな男たちが集まっています。 国芳のパトロンの梅屋佐吉も、全身刺青姿がかっこいい。まさに江戸の男の「粋」を体現しているのが国芳一門なんです

    『ひらひら 国芳一門浮世譚』岡田屋 鉄蔵
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