書いても、反応は返ってこない書くことは難しい。 自分のなにかを言葉にして、発信し、そして相手に読んでもらう。そのうえで相手がそれを面白いと思ってくれる。こんなに難しいことはない。なぜなら読者は目の前にいないからだ。 喋ることなら、まだ、目の前に相手がいてくれることが多い。相手がいれば、どんな喋り方を面白いと感じてそうか、どんなことを聞きたがってそうか、なんとなくわかる。そして軌道修正ができる。うまくいったときは、相手の良い反応を間近に見ることもできるだろう。 しかし書いても、大抵の場合、反応は見えない。 今はSNSがあるから感想やいいねといった反応があるかもしれない。メールだったら返信が来ることも多い。でもそれだって、どういうつもりで書いた感想なのか、基本的にはわからない。相手の顔が見えない。喋るときの反応の明快さに比べたら、書いたときの反応なんて、霞の中にあるようなものだ。 これを読んで
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