博士(政策・メディア)。専門は社会学。情報と政治、若者の政治参加、情報化と公共政策、自治体の情報発信とガバナンス、ジャーナリズム、無業社会等を研究。著書に『マーケティング化する民主主義』(イースト新書)、『メディアと自民党』(KADOKAWA)、『情報武装する政治』(KADOKAWA)など。 人々をつなぎ合わせる機能が、希少財になる ――人々は自分の好きな情報にだけ接していたいという意識が強くなっています。メタバースのような仮想空間の中で、自分の好きな世界にどっぷり没入し、そこで一日の大半を過ごしたり、日常の中にも別世界を持って暮らしたりすることが、今後は一般的になるかもしれません。メディアという観点から、こういった未来についてどう感じていますか? インターネット登場以前、マスメディアは人々をつなぎ合わせる役割を担っていました。社会の問題について考えるときも、私たちはテレビの朝と夜のニュー