ローマ教皇のベネディクト16世が、2月末日をもって辞任することになった。教皇という重責に耐えられるだけの体力がなくなったからだという。ベネディクト16世はドイツ出身の教皇で、2005年に就任した。もうすぐ86歳になる。 2月11日の教皇会議で、教皇自らが、居並ぶ枢機卿(教皇の最高顧問)たちの前でそれを発表し、バチカンはハチの巣をつついたような大騒ぎになった。そのような話があるということを、誰も知らなかったらしい。 そもそも、ローマ教皇は終身制だと皆が思っている。辞任してはいけないという規則はないが、普通はしない。前回の辞任の例はケレスティヌス5世で、1294年のことだという。 このときは後任が決まらず、2年間も教皇席が空っぽだったので、仮の措置としてケレスティヌス5世が選ばれた。しかし、選ばれた方も教皇職がいやで、半年で辞めてしまった。それ以後の教皇は、皆、死ぬまでその聖職を務めた。 避妊
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