ウイルス対策ソフトを選ぶ基準の1つに検出率があるが、現在の対策機能を十分に反映していないという。ユーザーにとって参考になる基準とは何か。専門家らが議論を交わした。 コンピュータユーザーがウイルス対策ソフトを導入する際、さまざまな製品を比較検討する基準として、「検出率」を参考にしている。検出率は、サンプルのウイルスを対策ソフトがどれくらい検出できるかを示したもので、AV-Tset.orgのような第三者機関が評価試験の結果を公開している。検出率が高いほど、優れたウイルス対策ソフトと考えるユーザーは多いようだ。 このほど開催されたトレンドマイクロのユーザーカンファレンスでは、検出率がウイルス対策ソフトの性能評価の基準にふさわしいかどうか、セキュリティの専門家らがパネルディスカッションで議論を交わした。現在のウイルス対策ソフトが持つ多彩な機能について、検出率だけでは正しく評価するのが難しいという業