IT戦略が変わる:戦略立案段階から求められるプロジェクト全体を見通したガバナンスとは ITプロジェクトのガバナンスにおいて重要なのは、高い視点からIT全体を時間軸で俯瞰していくことである(本文より) ITプロジェクトが生まれ、育ち、やがてその使命を終えるまでには、さまざまな段階がある。ITのビジネス価値を最大化するという企業の命題達成のためには、開発や運用を抜本的に変えることが必要だ。しかしながら、それだけでは不十分である。企業情報システム全体を対象とし、戦略立案段階、計画段階から、そして個々にその誕生から寿命がつきるまでのライフサイクルを時間軸で俯瞰(ふかん)しつつ、ビジネス側に提供する価値や貢献度という観点から全体最適を図ること。それにはITを横串で貫くガバナンス、特にポートフォリオ管理やビジネス要求の管理が必要である。では、具体的に実行に移すためにはどうすればいいのだろうか。 これま