株式市場の低迷や実体経済の落ち込みを受けて、大手証券系などのベンチャーキャピタルの多くがアーリーステージのITベンチャーへの投資を手控えている。そうした中、独立系のグローバル・ブレインは積極的な投資活動を続けている。 現状を「100年に1度の投資の好機」ととらえ、有望なベンチャーを選別、徹底して経営に関与して高い投資リターンを狙っている。一方で、社会起業家の育成支援など活動の幅も広げている。同社の投資方針や戦略について、代表取締役社長の百合本安彦氏とアライアンス担当の熊倉次郎氏に聞いた。 --御社はどういったスタンスで投資を行っているのでしょうか。 百合本:大手ベンチャーキャピタルと違う大きな特徴がありまして、スタートアップやアーリーステージにフォーカスしています。 ここは非常にリスクの高い分野だと思われがちなのですが、基本的には、厳選投資でリスクヘッジをしています。広く浅く投資するのでは