例えば、携帯電話を作るのには、数千の特許技術が重なりあう。1社が高度の特許を独占できる時代が終わりを告げるなかで、企業は国境を越え、時には有利な法廷を選んで相争い、時には双方にメリットのある関係を結ぶ。アジアでは、中国、韓国、そして日本が、水面下での神経戦を繰り広げる。単純な特許重視政策は過去のものとなった。「競争」と、「協調」と。企業の生き残りを賭けたせめぎ合いが始まった。
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世界4大メジャーレコード会社のひとつである英EMIグループはこのほど、DRMの付かない音楽コンテンツの配信を、世界最大の音楽・動画コンテンツ配信サービスであるAppleの「iTunes Store」上で始めると発表した。 「DRM」とはDigital Rights Managementの略。直訳すれば「デジタル著作権管理」という意味だが、オンラインコンテンツ配信においては「PCを通じたコピー回数などを制限する機能」もしくはシンプルに「コピーガード」と同義で意味で使われることが多い。 EMIグループはこれまで、4大メジャーの中でもっともオンライン配信に積極的であり、かつ厳しいDRMをコンテンツに課すレコード会社であった。そのEMIが突如「DRMを外す」と宣言したわけである。今回の発表を受けて、今頃世界中のうるさ型の法務部を抱えるレコード会社は大騒ぎしていることだろう。そして、音楽制作の現場で
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