米グーグルは2016年8月上旬に突如、「Fuchsia」という新OSのソースコードを同社が運営するGitリポジトリーとGitHubで公開した。Fuchsiaの最大の特徴は、従来のグーグル製モバイルOSとは異なり、Linuxカーネルではない「Magenta」という独自カーネルを採用することである。Fuchsiaの用途や、独自カーネル採用の狙いなどについて考察する。 米グーグルは、2016年8月上旬に「Fuchsia」(フクシャあるいはフクシア、フューシャ。マゼンタと同じ色の別名)という名前の新OSのソースコードを公開した。GitリポジトリーのURLは、https://fuchsia.googlesource.com/である。しかし同社は、2016年9月中旬時点までに新OSについての正式なアナウンスをしていない。公開されたソースコードもまだ最初期段階のもので、現時点で動作するのはコマンドライン
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