シナリオ本を見て貰えば、この場面の描写が如何に簡潔に記されているか判るだろう。 玲音対英利の描写は、ほんの一瞬、派手な事が起これば良いと思い、ト書きには何も記していない。 だが中村隆太郎監督がこの場面を簡潔に描く筈が無かった。 ショウちゃんの場面をオミットしてでも、この場面を膨らませたコンテを描いた。 そうした場面が成立するという目算無ければ隆太郎さんはコンテに描く筈がない。 英利は「感覚だって脳の刺激でどうにでもなる。嫌な感覚など拒絶すればいい」と言う。 玲音は振り向き「そうなのかな」と答える。 ありすには英利の姿も声も判らないので、玲音が誰と話しているのか判らない。 「その子が好きなら、どうして繋げてあげない?」 「判んない」 ありすは動揺して、「誰と話してるの!?」と訊く。 再び心を閉ざした玲音に英利は、「バグっている。いいよ、時間をかけてデバッグしてあげる。さあおいで」と、手を差し
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