2015年07月05日17:30 by jyoshige 書評「我が一家全員死刑」 カテゴリwork 元少年Aの「絶歌」の書評をブログでも書こうかと思ったが、既にいろんな人が書いているので、かわりに本書の書評でも書いておこう。というのも、ある死刑囚の若者の獄中手記をもとにした本書は、個人的には「絶歌」と対になる存在だと考えているからだ。 我が一家全員死刑 福岡県大牟田市4人殺害事件「死刑囚」獄中手記 (コア新書) [新書] それにしても、身もふたもないタイトルである。まず、事件の概要について。 2004年9月、福岡県大牟田市のヤクザの一家が資産家一家を惨殺した事件で「大牟田一家4人殺害事件」と聞けば思い出す人も多いはず。本書の手記は、そのヤクザ一家の次男によるものだ。「なぜお金取るのに4人も殺害する必要があったのか」という疑問を抱く人も多いだろうが、そこにはこんな経緯があった。 ヤクザ北村