深海の圧力に耐え切れず。 ウッズホール海洋研究所(WHOI)が開発したハイブリッド無人潜水機「ネーレウス」が先週末に海中で崩壊し、復旧不可能であることが発表されました。機体は今、ニュージーランド北東を走るケルマデック海溝の底、水深約10km地点に沈んでいると見られています。 ネーレウスは全長約4.2m、重量約3t。「ハイブリッド」たるゆえんは、操作用ケーブルの有無を問わず動ける点でした。2009年にWHOIのロボット部隊に入ってすぐにマリアナ海溝で水深1万902mまで潜り、無人潜水機としての世界記録を樹立しました。 沈没当時、ネーレウスはケルマデック海溝内の環境調査の最中でした。WHOIの「A Sad Day」(悲しい日)と題するプレスリリースには次のようにあります。 昨夜の潜水では、今回の巡航で最深の1万mまで潜りました。すべて問題なく進んでいました。サンプル採取用のプッシュコア(訳注: