「父が“反韓系YouTuber”にハマった」──筆者がこの事実を認識したのは、2019年の夏ごろだった。それまで尊敬できる人間と思っていた父が、正確かも分からない情報を基に、偏った思想を唱える動画を見ているのがショックだった。 父は50代で、もともとサラリーマンだった。しかし19年の春ごろに転職。現在はフリーランスとして働いている。 父は転職前、そこまでYouTubeなどの動画サイトを見る方ではなく、むしろDIYや釣り、音楽といった趣味を楽しんでいるタイプだった。とはいえテクノロジーに弱いわけではなく、仕事ではスマートフォンやPCを使いこなしていた。 筆者に「Photoshop」の使い方を教えてくれたり、「Spotify」でおすすめのプレイリストをシェアしてくれたりすることもあった。 そんな父が、なぜ偏った思想にのめり込んでしまったのか、そしてそこから、息子である筆者が父にどう働きかけたの