※本記事には『マトリックス レザレクションズ』のキャラクター設定に関するネタバレが含まれます。 今回の『マトリックス レザレクションズ』において、一番驚かされたのは、マトリックス内でのネオ(トーマス・アンダーソン)の職業である。ネタバレを恐れずに書けば、彼は過去に『マトリックス』という名の伝説的なゲームを作った(しかも三部作!)超有名ゲームデザイナーなのである。作中のネオは過去の活躍を自分の作ったゲームだと思いこんでおり、このゲームの三部作の続編を作るために苦悩する! 本作で最もクールなのはこのシーンだ。ジェファーソン・エアプレインの「ホワイト・ラビット」をBGMにしながら、ネオは精神科医に通い、ワークアウトに励み、バスタブに浸かりながら金のために作らされる続編に悩み続ける。三幕構成の本作において、ちょうど第一幕の核心にあたる「セントラル・クエスチョン=この世界は現実なのか?」が「ビデオゲ