生産拠点から販売、研究開発の拠点へ――日本企業における中国拠点の位置付けがますます重要になっている。製造業だけはなく、販売や企画の拠点としてサービスや一般消費財の企業の進出が続いている。企業の進出に合わせて導入されるのが「ヒト・モノ・カネ」を管理するERPパッケージだ。しかし、法制度や商習慣が大きく異なるだけに日本の常識でERPを導入しようとすると失敗する。本稿では、6月12日に都内で行われた「SAP Forum」で講演したSCSKの説明を基に、中国における「SAP ERP」導入のポイントを紹介する。 ERPの中国拠点導入についての記事 海外展開する中堅・中小企業が考えるべき「ERP導入 3つのステップ」 SAP ERPプロジェクトの成否を分ける7つの原則 製造業が直面する残念なERPと幸せなERP ERP導入に2つの課題 中国でERPを導入する場合の課題は主に2つある。1つは法制度とそれ