共通番号(マイナンバー)の利用範囲を拡大する改正共通番号制度関連法が3日、衆院本会議で自民、公明、民主など各党の賛成多数で可決、成立した。マイナンバーは国民一人一人に12ケタの番号を割り当て、税金や社会保障などに活用する制度。この10月から通知カードが各世帯に送付され、来年1月から利用が始まる。 このマイナンバー、身分証明書の代わりに使えるとか、コンビニで住民票を取得できることなどをメリットのひとつにしている。しかし、マイナンバーで電子化したら住民票なんかいらないはずだ。ほかにも、医療費控除の領収書が不要になるとか、メタボ健診の結果や予防接種の履歴情報も共有できるなど、医療への活用がうたわれている。 しかし、最大の目的はマイナンバーと金融機関の預貯金口座番号を結びつけることにある。そうなると、別々の金融機関に預けられた資産が把握でき、脱税や年金の不正受給防止に役立つという。 政府が国民監視
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