栃木、茨城や宮城各県の水害など、これまでの想定を超えた規模の自然災害が相次いでいる。今後、どのような防災対策を実施すべきだろうか。 茨城県常総市や宮城県では複数箇所の堤防決壊があり、それ以外の場所でも堤防の越水があった。こうしたことから、記録的な雨量が、今回の主要因だといえる。もっとも、異常気象は最近では珍しくない。温暖化とともに、日本が温帯から亜熱帯化しているという指摘もあり、天候変化が激しくなっているとも思える。 堤防の設計基準は問題ないだろうか。あるテレビ番組によると、今回、堤防が決壊した鬼怒川では、24時間の降水量が300ミリを前提としていたという。実際の降水量は今市で541ミリと観測史上最高記録となるなど、事前の想定をはるかに超えていたようだ。 ただし、日光では過去70年間で、300ミリ以上の降水量は519ミリを最高に17回もあった。今回は、南北に流れる鬼怒川に沿って、大雨をもた
![【日本の解き方】異常気象時代の防災を考える コストカットばかり優先させてはいけない](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/3e6ffd79afd7b3bd09b620c2bd9832aa08502c09/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.zakzak.co.jp%2Fimages%2Fsns%2Fzakzak.jpg)