先日ちょっと書いた「規制強化ですべて解決」派の一冊。 まあ別にお勧めではないのだが、労働時間に関する話のたたき台になるので紹介。 タイトルにあるように、全編ホワイトカラーの受難振りが延々と続く。 低賃金、重労働、中でも労働時間に関するものが多く、過労死や名ばかり管理職問題も 続き、そしてそういった問題に取り組む様々な支援活動も紹介される。 で、派遣法は再規制し、労基法違反はきっちり取り締まっていこうねで終わる。 ぱらーっと流し読みした後で著者が経済学部の教授と知ってびっくり。 なんというか、すごく新聞的というか法学部的である。 要するに、なぜ上記のような問題が起きるのか、そしてどうやって解決していくのかという 視点が完全に欠落しているのだ。 「法律さえ制定すれば、問題はすべて解決!」と言っているわけだこの経済学者は。 一応フォローすると、著者の言うように日本のホワイトカラーの労働時間が先進