《前説》 今年5月に広島県福山市で起きたホテル火災では、平成に入ってからのホテル火災としては最も多い7人が亡くなりました。そこで、総務省消防庁はホテルの防火対策のあり方について検討を進め、今日、中間報告を発表しました。 報告書には過去のホテルの防火対策の経緯などが書かれていて、大きな火災がないと対策の見直しが進まなかった実態がみえてきます。そこで今晩はホテルや旅館の防火対策をどう高めるか、また今後の火災対策をどうすべきか考えたいと思います。 (ニュースVTR)火災は5月13日の午前7時前に起きました。 総務省消防庁の火災調査をみると、このホテルは昭和35年に建てられた木造2階建ての横に昭和43年に建てられた鉄筋コンクリート4階建ての建物が継ぎ足されていました。被害が大きくなった要因は、1階から出火した炎が天井を抜けて2階に広がり、煙が各客室に流れ込んだこと。また階段部分に防火区画が設