オーストラリア政府は1日、国内で販売されるたばこの箱の包装から、ロゴやイメージカラーを含む一切の宣伝色を排除する世界初の規制を全面導入した。魅力的な包装に誘惑されやすい若い世代を念頭に、喫煙率の低下につなげるのが狙い。 たばこ業者は「プレーン・パッケージング(飾りのない包装)法」などに基づき、包装の大半の面積を使って、喫煙の健康被害を連想させる表示をすることが必要。母親の喫煙が赤ちゃんに悪影響を与えることを示す写真などが用いられる。 銘柄名も、決められた書体で地味に表示される。 たばこ業者はすでに10月から、新規制に基づく包装を使った商品を生産するよう求められていた。12月1日の全面導入により、販売店も新包装を使った商品しか店頭に並べられなくなった。(共同)