スミソニアン協会のThomas Wattersさんを筆頭とする研究チームは、火星の「Medusae Fossae Formation(メデューサエ溝状層、以下MFF)」と呼ばれる地域に氷(水の氷)を含む厚い堆積層が存在する証拠を示した研究成果を発表しました。堆積層の厚さは最大で3.7kmに達し、火星全体を深さ1.5~2.7mで覆えるほど大量の水が氷として存在する可能性があるようです。研究チームの成果をまとめた論文はGeophysical Research Lettersに掲載されています。 【▲ 火星のメデューサエ溝状層(Medusae Fossae Formation:MFF)の位置を示した図。MFFはオリンポス山(Olympus Mons)の南西、赤道(Equator)のすぐ南に位置している。画像の色は標高に応じて着色されている(Credit: ESA)】欧州宇宙機関(ESA)によると
![火星の赤道付近に大量の水を氷として含む堆積層が存在する可能性 推定厚さ最大3.7km](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/4bb0fc7b29653ac34a428ab56e7c34f9fa580220/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fsorae.info%2Fwp-content%2Fuploads%2F2024%2F02%2F2024-02-05-Mars-water-ice-deposite-ESA-Location_of_Mars_s_Medusae_Fossae_Formation.jpg)