ブックマーク / delete-all.hatenablog.com (6)

  • フラットな組織にはぺんぺん草も生えない。 - Everything you've ever Dreamed

    先日、賞与が無事支給された。ありがたいことである。ありがたくないこともあった。賞与査定の際に、上層部から「フラットな視点で査定をするように」ときつく言われていたので、そのとおりフラットな目で査定をしたのだが、どうも上層部A(64)のお気に召さなかったようで、呼び出しを受けたのだ。正直、驚いた。というのもAのいう「フラットな査定」が「成績にかかわらずスタッフ間においては平坦な評価をつけろ」というものだったからだ。僕が考えるフラットな(視点からの)査定は、出来るかぎり公正公平な視点から成績の良いものには良い評価、悪いものには悪い評価をつけるというものだったので、彼らのお気に召さなかったのは想像に難くない。「部下は平等に扱わないとダメだ」と上層部Aが言うので「平等に扱っているから差がつくのです」と反論する。 Aの考えは、グループ内で評価を平坦にすることによって優れた者にはもっとやらなきゃという危

    フラットな組織にはぺんぺん草も生えない。 - Everything you've ever Dreamed
    honsaki
    honsaki 2020/12/12
  • 水曜日、午後4時、喫茶店にて。 - Everything you've ever Dreamed

    その喫茶店に入ったときに覚えた違和感の正体は、注文するときに分かった。注文を取りに来た店員の男の子は、ニット帽、ダボダボのジーンズ、クマの顔が描かれたエプロンという格好をしていたので、僕は勝手に10代の男の子だと思っていた。だが、彼は、20代後半か、もしかしたら30代前半の立派な青年だった。彼は「ブレンドコーヒーですね。ブレンドコーヒーですね」と場違いな大声で注文を繰り返した。そのとき僕は彼に障がいがあることを知った。 市役所の近くにある喫茶店。店内には子供が描いたような水彩画がいくつもかけられている。カウンター席には僕のあとに入ってきた老婦人。奥のテーブル席で、流れてくるバート・バカラックを聴きながらコーヒーを待っていると、ドアの開閉を知らせるベルが鳴った。若い母親と保育園児くらいの男の子の二人連れが、入口そばのテーブル席に腰をおろした。 「ブレンドお待たせしました」店員の彼がコーヒー

    水曜日、午後4時、喫茶店にて。 - Everything you've ever Dreamed
    honsaki
    honsaki 2020/03/25
    >経験と学習であらゆる問題を解決できるようになったと自負しているけれども、それ以上に、面倒から目を逸らすのが上手くなっているだけ >あの敬礼を受けられるような人間になりたいと思った。…胸打たれました。
  • 立派に生きるとはどういうことか。 - Everything you've ever Dreamed

    タロウは幼稚園から中学まで一緒だった近所の友達であり、アニメ、エロ、ロック、原チャリ、マツザカ・キミコ、そんな話ばかりしていたボンクラ仲間であり、周りが年齢を重ねるごとに「いつまでもアニメなんて見ていられるかよ」とつまらねえ大人になっていくなか、逆にボンクラぶりを加速させていったキング・オブ・ボンクラであり、エロの大家であり、その小柄な身体から無尽蔵に湧いて出てくる女体への探究心が将来のノーベル賞を期待させた優秀な科学者のタマゴであり、ひとことでいえば地元の巨星であった。多くの神童と呼ばれたクソ生意気なガキが劣化失速して一般ピープルになっていくところ、彼は失速することなくいまだにボンクラで在り続けている。 しかも永遠に。 タロウは高校2年の秋、交通事故で亡くなった。前触れなく、あっけなく、ボンクラのまま死んでしまったので、鼻に綿を詰められて横になっている姿を見ても、死んでしまった、とい

    立派に生きるとはどういうことか。 - Everything you've ever Dreamed
    honsaki
    honsaki 2019/10/27
  • 20年間引きこもっている友人の母親に会いました。 - Everything you've ever Dreamed

    小中高と同じ学校に通っていた友人で、大学卒業後、約20年間家に引きこもっている奴がいる。Fだ。新卒就職後すぐに心身を壊してしまったのだ。数年前、偶然会ったとき、とっくに切れてしまっている高校や中学時代の知り合いの名前を出して「あいつは今何やってる?」「どこの会社なんだ」と聞いてくるような浦島太郎状態で、頭を抱えてしまった。それから何回か会ったが今は「失われた20年間」を取り戻せずに苦労しているみたいだ。みたいだ、とあるのは少し思うところあって最近、距離を置いているからだ。だから彼が今現在どういう状態にあるか、正確には知らない。 先日、駅前でFの母親(おばさん)にばったり会った。生まれてからずっと同じ町で暮らしているので、古い知人にはよく会う。こないだも近所のジジイに「小学生のときウンコもらした」話を蒸し返されたりした。避けようかな、と一瞬頭をよぎったけれど、それもなんかおかしいので会釈。す

    20年間引きこもっている友人の母親に会いました。 - Everything you've ever Dreamed
    honsaki
    honsaki 2019/03/29
  • ささやかな誇り - Everything you've ever Dreamed

    45才。気付けば父の年齢に並んでいた。父は20数年前の初夏の日に、突然、死んだ。自死だ。理由はわからない。永遠にわからないだろう。10代の終わりだった僕は、一時期、父の死の突然さとその理由がわからないことに責任を覚えて、父がなぜ死んだのか、死ななければならなかったのか、そのことばかり、考えていた。結果的にわからなくて良かったと今では思っている。理由を知ってしまったら、僕ら家族は、もしかしたら今でも縛られていたかもしれないからだ。だから、何も残さなかったのは、父の最後の優しさだったと解釈している。その優しさに報いるわけじゃないけれど、僕は、父よりも絶対に長生きをすることを、人生の絶対目標のひとつにした。こんな目標に意味はない。父と僕は違う人間なのだから。だが、意味がないことに意味を持たせなければやっていられなかったのだ。今は、こうして穏やかに話せるようになったけれども、怒りや悲しみや後悔が色

    ささやかな誇り - Everything you've ever Dreamed
    honsaki
    honsaki 2019/03/07
  • 20年間営業畑で生きてきた僕が、営業で本当に大事なこと全部話す。 - Everything you've ever Dreamed

    営業は、誰でもできる仕事だ。特別な資格や難しい技術は、必要ない。経験がなくても、なんとかなってしまう。そんな仕事だ。たとえば、営業職でない人たち、あるいは営業に携わったことのない人たちが「ウチは営業が弱い」「営業が仕事を取ってこないから」と営業について話すのも、「営業は誰でもできる」という認識が多かれ少なかれあるからだろう。悔しいが、その認識は正しい。20数年間営業という仕事を続けている僕からみても、営業は「誰でもできる仕事」だからだ。ただし、「誰もが続けられる仕事」ではない。営業という仕事を続けていくためには、心身を壊さずに、継続的に成果を出していかなければならないからだ。そして、そのためにはある種の覚悟が必要となる。前置きは長くなってしまったが、この文章はその覚悟についてのものだ。 営業人生の中で、営業という仕事を辞めてしまう人を何人も見てきた。性格が営業に不向きでギブアップする人や、

    20年間営業畑で生きてきた僕が、営業で本当に大事なこと全部話す。 - Everything you've ever Dreamed
    honsaki
    honsaki 2019/01/23
  • 1