書棚に置いておくべき本がある。人生のときどきに読み返したくなる本はもちろんだが、書棚の持ち主の問題意識やセンスを一瞬で感じ取れるような本もある。ボクにとって前者の究極は『ご冗談でしょう、ファインマンさん』であり、問題意識という意味での一冊はセバスチャン・サルガドの『Workers』だ。この軽いエッセイと重い写真集の2冊があれば、目の前に高い壁が見えてきても勇気を持つことができる。 もうひとつの自分のセンスを表現するための本を選ぶのはなかなか難しい。年齢を重ねるにつれ音楽やファッションなどの好みは変化することがあるし、それがかならずしも第3者からみてよいセンスだと思われないことも多いからだ。しかし「本好き」を自認する人たちに共通して受け入れられるであろうセンスの良い本を発見した。 著者はアートワークを担当する東信(あずままこと)と写真を担当する椎木俊介だ。2人は注文に合わせて花材を仕入れ、花
マイクロソフトのOBにはいろいろな人がいる。初代研究所長だったネイサン・ミアボルドの場合はシェフになり、史上最大の料理本を出版した。この史上最大の料理本の重量は19.3kg、インクの重量だけで1,9kgもある。マッド・サイエンティストならぬ、マッド・シェフだ。この人は2000年の時点で少なくとも5つの学位を持っていた。ビルゲイツが提唱する次世代原子炉テラパワーの共同オーナーでもある。いっぽうで日本法人の社長を10年つとめて、「本は10冊同時に読め」といい続けながら書評サイトを運営している人もいる。 本書の著者もマイクロソフトのOBだ。日本のマイクロソフトはセールス・マーケティング部門と開発部門がロケーション的にも、まったく別の組織として存在しているから、この著者とはあまり話したことがない。もともと鉄ちゃんでもあり、ミリオタでもあったらしい。本書も完全なるミリオタ専用図書であり、普通の人が読
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