『読むことのアレゴリー』、『ポール・ド・マン』(ともに岩波書店)刊行記念 土田知則さん&巽孝之さんトーク・セッション 「ポール・ド・マン・ルネサンスのために」 イェール学派を率い、文学研究にとどまらず哲学・思想にも深い影響を与えた ポール・ド・マン(1919-83年)。 今年は彼の没後30年にあたります。主著である『読むことのアレゴリー』の翻訳、 そして研究書『ポール・ド・マン』(ともに岩波書店)を、ド・マンの命日である 昨年12月21日に、同時に世に問われた土田知則さん(千葉大学教授。専門:文学理論)、 そして、著書『ニュー・アメリカニズム』(青土社)等でド・マンに一貫して言及してこられた 巽孝之さん(慶應義塾大学教授。専門:アメリカ文学)をお招きし、 ド・マン・ルネサンスへ向けて存分に語って頂きます。 日本では柄谷行人氏、水村美苗氏らに深く影響を与えた人物として知られ
織田信長は英雄か否か。歴史書出版の雄・吉川弘文館の名物シリーズ「人物叢書」が、「等身大の織田信長」の姿を明らかにすべく世に問うたのが、今回の記事で取り上げる『人物叢書 織田信長』。 その残虐性ゆえに道徳的に評価は分かれるかもしれないが、「織田信長は英雄だ」ということは現在ではほとんど自明のことだろう。「歴史上の偉人のなかで、尊敬する人物は?」という質問に対して、織田信長の名前を挙げる人も少なくない。しかし本書の著者である池上裕子は、残された史料を検証しながら「私は織田信長を英雄視しない」ときっぱり言い切る。 信長は、現在の愛知県の西部にあたる尾張国の大名・織田信秀の息子として生まれた。父である信秀の葬儀に際して、「抹香を掴んで遺影に投げつける」という蛮行に及んだことは有名なエピソードだろう。 本書では、織田家の家督を継いでからの信長の半生を追いながら、等身大の信長の姿を描き出そうとする。
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