ブックマーク / www.honzuki.jp (100)

  • 現代日本が置かれている状況を論じた評論『ディズニーの隣の風景』 | 本が好き!Bookニュース

    今回紹介するのは円堂都司昭『ディズニーの隣の風景 オンステージ化する日』。テーマパーク、ゆるキャラ、YOSAKOI、聖地巡礼や街コンといった、最近巷を賑わせている話題について論じながら、『ディズニー化する社会』を書いた社会学者アラン・ブライマンが提唱する「パフォーマティブ労働」についても考察をしている。 「パフォーマティブ労働」とは、著者曰く「ショー的要素と自己啓発的要素の融合した」もので、これもやはり最近注目が集まっているディズニーランドにおける従業員の労働形態を指して呼んだもの。 社会評論的な視点でディズニーに言及したものとしては、速水健朗さんの『都市と消費とディズニーの夢 ショッピングモーライゼーションの時代』が記憶に新しいが、速水さんのはもっぱら施設の方に着目しているのに対して、円堂さんのほうはむしろ労働者に目を向けているところが興味深い。これはむしろ荻上チキの『社会的な身体~

    現代日本が置かれている状況を論じた評論『ディズニーの隣の風景』 | 本が好き!Bookニュース
    honzuki_news
    honzuki_news 2013/01/31
    「テーマパーク、ゆるキャラ、YOSAKOI、聖地巡礼や街コンといった話題について論じながら、『ディズニー化する社会』のブライマンが提唱する「パフォーマティブ労働」についても考察をしている。」
  • 知る人ぞ知る、漫画的想像力の極北。宮崎夏次系『変身のニュース』 | 本が好き!Bookニュース

    このマンガを読んだときは衝撃を受けた。このタッチは見慣れている気がする、美大っぽい感じ。ラフな感じでありながら、きちんとした教育を受けた人の筆さばきだ。だから画面に展開する図像に目新しさ、投げ遣りを装ったキャラクターたちの計算された脱力感に驚いたのではない。何に驚いたかと言えば、そのSF的な表現だ。『変身のニュース』、これは使い古された言い方ではあるけれど、「マンガ表現の極北」にいる作品だと言っていいだろう。 この作品は、「変身」をテーマにした短篇集。乾ききった世界の中を、「すこし不思議」な設定の若いキャラクターたちが少し苦い人生を生きている。まるでカフカのあの『変身』を彷彿とする「変身」が登場人物にもたらされ、その「変身」によって世界の構造そのものが根底から大きく覆される。素っ気ないかのようなキャラクターや情景の描写、敢えて「ちょっと意外な(でもそれなりにありふれた)SF的設定」が導入さ

    知る人ぞ知る、漫画的想像力の極北。宮崎夏次系『変身のニュース』 | 本が好き!Bookニュース
    honzuki_news
    honzuki_news 2013/01/30
    「ラフな感じでありながら、きちんとした教育を受けた人の筆さばきだ。だから画面に展開する図像に目新しさ、投げ遣りを装ったキャラクターたちの計算された脱力感に驚いたのではない。何に驚いたか」
  • 『人間仮免中』はスゴいとかヤバいとかの次元の本ではなかった | 本が好き!Bookニュース

    かねてから、アダルトビデオとプロレスは似ていると思ってきた。そこに生身の人間がいて、殴り合いやセックスという、その人間の体を痛めつける行為をショービジネスにするというところ。そして、そういう「ビジネス」が世間に存在し、一部の人達の欲望や憧れの的になっているということは、世の中のことを考える際にとても重要なことだと思っている。 今回紹介する『人間仮免中』の著者は、元AV女優の卯月妙子さんという女性だ。「元AV女優」といっても、その経歴は半端なものではない。その「凄さ」を知りたいならば、卯月さんの前著『実録企画モノ』を読んでみるといい。SM、スカトロなど、文字通り半端ではないレベルの「企画」に体当たりでのぞんだ人物なのだ。しかし、今回のこと『人間仮免中』をとりあげようと思ったのは、このがいわゆる「スゴい」「ヤバい」という触れ込みのだと誤解して、手にとるのを躊躇ったり、そのままスルーしてしま

    『人間仮免中』はスゴいとかヤバいとかの次元の本ではなかった | 本が好き!Bookニュース
    honzuki_news
    honzuki_news 2013/01/29
    「この本がいわゆる「スゴい」「ヤバい」という触れ込みの本だと誤解して、手にとるのを躊躇ったり、そのままスルーしてしまう人が多いように思えたので、そんなことないよ、ということを書きたかった」
  • とれたて!近刊情報(1月29日) 『じつはスゴい股関節』ほか | 本が好き!Bookニュース

    honzuki_news
    honzuki_news 2013/01/29
    ・『昭和文学史試論―ありもしない臍を探す』表紙・目次あり ・『宗教文化論の地平~日本社会におけるキリスト教の可能性』目次あり ・『じつはスゴい股関節』 ・『歌枕辞典』目次あり ・『古代由理柵の研究』
  • とれたて!近刊情報(1月28日) 『二十世紀の10大バレエダンサー』ほか | 本が好き!Bookニュース

    honzuki_news
    honzuki_news 2013/01/28
    ・『二十世紀の10大バレエダンサー』 ・『大航海時代のアジアと大友宗麟』目次あり ・『x‐DESIGN』 ・山形浩生訳『トロツキー(上)』 ・『電力の社会史』
  • へんたいを優しく残酷に描く『ぼくらのへんたい』  | 本が好き!Bookニュース

    「変態」という言葉はもともと生物学の用語で、例えば蝉の幼虫が夏に木にとまってミンミン鳴く成虫になるように「姿が変わる」ことを指したものだった。それがいつのまにか、心理学の用語「変態性欲」を経て人口に膾炙し、性的に一般的でない人や行為を指して「変態」というようになったのだと考えられている。 生物学でいう「変態」は、英語でいうと「transform」。自動車が意識を持つロボット生命体に変形する『トランスフォーマー』を思い出してしまいがちだけれど、実はこの「トランスフォーム」という概念に執着した人物を一人思い出してほしい。漫画の神様こと手塚治虫その人だ。かつて医学の道を志したこともある手塚治虫は、生涯を通してこの「トランスフォーム」に関心を持ち続けた。 今回紹介する『ぼくらのへんたい』を読んでいる時、この手塚治虫における「変態」について、どうして考えたくなってしまった。『ぼくらのへんたい』は思春

    へんたいを優しく残酷に描く『ぼくらのへんたい』  | 本が好き!Bookニュース
    honzuki_news
    honzuki_news 2013/01/25
    「変態」という言葉はもともと生物学の用語で、例えば芋虫状の蝉の幼虫が夏に木にとまってミンミン鳴く成虫になるように「姿が変わる」ことを指した
  • とれたて!近刊情報(1月24日) 『はじめての植物学』ほか | 本が好き!Bookニュース

    日とれたての近刊情報から、ナガタが気になったタイトルをピックアップしてお届けします。 ・『ミスター味っ子 おいしさ溢れ出す! 特製あつあつ弁当の巻 アンコール刊行』 ・『理想だらけの戦時下日』 ・『日文化の論点』 ・『はじめての植物学~植物たちの生き残り戦略』 ・筒井康隆 編集『60年代日SFベスト集成』 【が好き!編集部ナガタのプロフィール】 当「BOOKニュース」を担当している’79年生まれ男性。 アメリカ合衆国コネチカット州生まれ。 その後、札幌・千葉・マニラ・東京・京都を転々。現在は板橋区在住。 フリーター・契約社員・嘱託社員・正社員・無職・結婚離婚など紆余曲折を経て現職。 百科事典と画集と虫と宇宙が友達です。================================== 「BOOKニュース」では出版系のイベントからマニアックな新刊情報まで、 に関する情報を収集

    とれたて!近刊情報(1月24日) 『はじめての植物学』ほか | 本が好き!Bookニュース
    honzuki_news
    honzuki_news 2013/01/24
    ・『ミスター味っ子 おいしさ溢れ出す! 特製あつあつ弁当の巻』・『理想だらけの戦時下日本』・『日本文化の論点』・『はじめての植物学』・筒井康隆 編集『60年代日本SFベスト集成』
  • エロくて美麗で毒々しい。尚月地『艷漢』を知っていますか | 本が好き!Bookニュース

    尚月地(なお・つきじ)という漫画家の『艷漢』という作品の最新刊が近日発売です。この『艷漢』という作品、強烈に美麗、ただしエロくて、かつ絶妙に毒々しい異様なもの。今回はその魅力を紹介したいと思います。 記事の後半に編集部からいただいた美麗イラストを掲載していますので、どうぞ御覧下さい。 まずは上掲の表紙を御覧下さい。中央にいる詰襟制服を着ている人物、色っぽいですねえ。これがこの作品の主人公・詩郎。絶世の美少年であり、かつ「暗器」と呼ばれる隠し武器の使い手。この細く白い蠱惑的な肉体に武器を潜ませ、敵と戦います。この詩郎、普段は「傘職人」として、美しいけれども買い手がなかなかつかないような芸術的な「傘」を作っています。 その詩郎の左側に顔が描かれている凛々しい男性。彼がこの作品のもう一人の主人公・光路郎。のらりくらりとした詩郎とは対照的に、実直な性格のキャラクターです。中性的で毒を含んだ詩郎の「

    エロくて美麗で毒々しい。尚月地『艷漢』を知っていますか | 本が好き!Bookニュース
    honzuki_news
    honzuki_news 2013/01/24
    「強烈に美麗、ただしエロくて、かつ絶妙に毒々しい異様なもの。今回はその魅力を紹介したいと思います。」
  • とれたて!近刊情報(1月18日) 『大戦間期の宮中と政治家』ほか-本が好き!Bookニュース-読書ガイド「本が好き!」が運営するブックニュースのサイト

    honzuki_news
    honzuki_news 2013/01/22
    ・『新宿末廣亭うら、喫茶「楽屋」』 ・『弔い論』 ・『マックス・ウェーバーと現代・増補版』 ・『ラブホテル・コレクション』 ・『日系ブラジル移民文学 Ⅱ~日本語の長い旅 [評論]』
  • ばるぼらが選ぶ「デザイン関連書5選 2012年版」 | 本が好き!Bookニュース

    雑誌を中心に幅広く蒐集活動を行い、編集者・ライターとしても国内外を問わず古今東西の文化を精力的に紹介している「ばるぼら」氏。今回はそのばるぼらさんに、「2012年に刊行されたデザイン書」を5冊選んでいただきました。 「デザイン」というのは、単なる視覚的な意匠にとどまらず、時代ごと、社会ごと、対象者ごとに、情報をどのように整理し、どのように伝えたいのかを、もっとも効率的に圧縮しているものだと僕は考えています。だから、最新のデザイン書について概観することで、そこでどのように情報が整理整形され、誰にむかって何が発信されようとしているのか、誰が何を受信しているのかも見ええくるのではないでしょうか。 *** 「2012年に出たデザイン関連書を5冊選んでください」と頼まれて、気軽に引き受けたものの、いざ考えはじめて直面した問題は、2012年特有の何かというものがどうにも思いつかないことだった。 201

    ばるぼらが選ぶ「デザイン関連書5選 2012年版」 | 本が好き!Bookニュース
    honzuki_news
    honzuki_news 2013/01/22
    去年出ていても、来年出ていても、同じようにいい本になっていたであろう、という本を紹介
  • 自我の境界線はどこにあるの?『空が灰色だから』の阿部共実作品特集 | 本が好き!Bookニュース

    今年もたまごまごさんに原稿を依頼しました。今回は、昨年から話題騒然の阿部共実特集です。先日、代表作『空が灰色だから』の最新刊と、最初期からの短編を集めた作品集『大好きが虫はタダシくんの―阿部共実作品集』が刊行されました。読者の不快感を煽るような独特の表現を用いて、社会生活の不安を描く阿部共実の魅力とは何なのでしょうか。 阿部共実の作品を最初に読んだとき、つよく印象にのこったのは虫でした。 虫には「群体で行動することが多く、単体で生きていくことができない」というイメージがあります。 群れの中で何らかの役割をになって、初めて生きていけます。 でも人間は違う。一人でも生きられる。ゆえに、自我がある。 自分は他人と違う。社会と違う。一個人である。こうやって認識することで、「自分」を考えるきっかけができる。 それが、阿部共実作品ではゆらぎます。 強烈な自意識過剰と、自他の境界線の崩壊。自分はこう思っ

    自我の境界線はどこにあるの?『空が灰色だから』の阿部共実作品特集 | 本が好き!Bookニュース
    honzuki_news
    honzuki_news 2013/01/18
    「読者の不快感を煽るような独特の表現を用いて、社会生活の不安を描く阿部共実の魅力とは」
  • 現実と仮想現実、どっちで生きる?!『ルサンチマン 新装版』完結! | 本が好き!Bookニュース

    honzuki_news
    honzuki_news 2013/01/17
    下巻になっても勢いが衰えず、新装版も大団円でした。未読のかた、オススメです。
  • バンド・デシネとSF 大森望インタビュー[後編] | 本が好き!Bookニュース

    前回に引き続き、評論家の大森望氏へのインタビューの後編です。インタビュアーは、バンド・デシネの翻訳者として多数の作品を手掛けている原正人さん。大森さんの「SFファンの教養としてバンド・デシネと出会った」というお話が中心だった前回に続き、今回は大森さんがプッシュしている大作『闇の国々』のお話を中心に伺いました。 前編はこちら 原:『闇の国々』は既にかなりの作品が訳されましたが、どれが一番面白かったでしょうか? 大森:一番驚いたのは「傾いた少女」ですね。小説では書けないSFというか。 メビウスもそうですよね。『アルザック』も小説で書いてインパクトがあるSFになるかというと、そうはならない。ヴィジュアルでしか表現できないSF的な魅力というものがあるんです。普通こういうことは考えないと思いますが、女の子が傾いているというアイディアがまずあって、そこからなぜ斜めなのかということについて、一応解明しよ

    バンド・デシネとSF 大森望インタビュー[後編] | 本が好き!Bookニュース
    honzuki_news
    honzuki_news 2013/01/16
    「「SFファンの教養としてバンド・デシネと出会った」というお話が中心だった前回に続き、今回は大森さんがプッシュしている大作『闇の国々』のお話」
  • バンド・デシネとSF 大森望インタビュー[前編] | 本が好き!Bookニュース

    2013.01.16 posted by honzuki / Category: 原正人 / Tags: SF, マンガ, 古典, 映画・アニメ SFの翻訳者としても、また豊崎由美氏との「メッタ斬り!」シリーズでも知られる、評論家の大森望氏に「バンド・デシネとSF」という切り口でインタビューしました。インタビュアーは、バンド・デシネの翻訳者として『闇の国々』をはじめ、多数の作品を手がけてきた原正人さんです。 インタビューは前編・後編でお送りします。前編は、日のSF界の重鎮である大森氏の眼から見たバンド・デシネの受容史。後編は、2012年に主要作品のシリーズ邦訳が決定した大作『闇の国々』についての大森氏の分析です。 原:大森さんには以前、東京堂書店神田店で行われたバンド・デシネのイベントにも出演していただきましたし、邦訳バンド・デシネの書評も多くしていただいています。そもそも海外マンガに

    バンド・デシネとSF 大森望インタビュー[前編] | 本が好き!Bookニュース
    honzuki_news
    honzuki_news 2013/01/16
    後半も公開したので、併せてお読みください。
  • 等身大の織田信長は英雄ではなかった?!『人物叢書 織田信長』 | 本が好き!Bookニュース

    織田信長は英雄か否か。歴史書出版の雄・吉川弘文館の名物シリーズ「人物叢書」が、「等身大の織田信長」の姿を明らかにすべく世に問うたのが、今回の記事で取り上げる『人物叢書 織田信長』。 その残虐性ゆえに道徳的に評価は分かれるかもしれないが、「織田信長は英雄だ」ということは現在ではほとんど自明のことだろう。「歴史上の偉人のなかで、尊敬する人物は?」という質問に対して、織田信長の名前を挙げる人も少なくない。しかし書の著者である池上裕子は、残された史料を検証しながら「私は織田信長を英雄視しない」ときっぱり言い切る。 信長は、現在の愛知県の西部にあたる尾張国の大名・織田信秀の息子として生まれた。父である信秀の葬儀に際して、「抹香を掴んで遺影に投げつける」という蛮行に及んだことは有名なエピソードだろう。 書では、織田家の家督を継いでからの信長の半生を追いながら、等身大の信長の姿を描き出そうとする。

    等身大の織田信長は英雄ではなかった?!『人物叢書 織田信長』 | 本が好き!Bookニュース
    honzuki_news
    honzuki_news 2013/01/15
    「著者である池上裕子は、残された史料を検証しながら「私は織田信長を英雄視しない」ときっぱり」
  • 楽譜を読み漁る水城せとな。『マンガと音楽の甘い関係』 | 本が好き!Bookニュース

    「マンガと音楽の関係」というテーマは、そんなに新鮮ではない。音を実際に出すということが原理的に不可能なマンガという表現において、不可能だからこそ音を表現したり、むしろ実際に音がでないという制約を逆手にとって現実には有り得ない音楽を描いたり、マンガ家たちが音楽にかける想いは並大抵ではないはずだ。ひるがえって、マンガの読者も、現実に鳴っているわけではない音を、作品から聞き取ろうとする、あるいはそう意図しないままに聴きとってしまう。 今回紹介する高野麻衣さんのエッセイ集『マンガと音楽の甘い関係』は、まさにこの「音を出せないマンガが、音楽をどう描いてきたか」「マンガ読者が、作品から音楽をどのように聴きとってきたか」を扱った1冊。このが、単なるマンガ好き・音楽好きによる焦点の定まらないグダグダな内容になっていないのは、著者の高野さんのマンガと音楽に注ぐ愛情が尋常なものではないからなのだろう。水城せ

    楽譜を読み漁る水城せとな。『マンガと音楽の甘い関係』 | 本が好き!Bookニュース
    honzuki_news
    honzuki_news 2013/01/11
    水城せとな・勝田文・ヤマシタトモコ・雲田はるこへのインタビューを含む、音楽ライターによる愛に満ちたエッセイ集。オススメの良書です。
  • とれたて!近刊情報(1月10日) 『社会学ウシジマくん』ほか | 本が好き!Bookニュース

    honzuki_news
    honzuki_news 2013/01/10
    ・『社会学ウシジマくん』目次あり ・『墓の社会的機能の考古学』 ・『古代中国・日本における学術と支配』 ・『電気グルーヴ、石野卓球とその周辺。』 ・『失恋ショコラティエ 6』 ・『シェイクスピアと身体』
  • 生誕101周年!まだまだジョン・ケージに注目していこう! | 本が好き!Bookニュース

    現代音楽家として20世紀以降の芸術全般に多大な影響を与えたジョン・ケージ。2012年はそのケージの生誕100周年ということで、日でも例えばユリイカで特集が組まれたり、演奏会も頻繁に行われていた。それはわかる。しかし、実は2013年になってからも「生誕101周年」と題した企画がいくつか発表されている。これはマニアックだ。 今回の記事で紹介する、渋谷UPLINKでの企画「ジョン・ケージ メモリアルBBQ」もそういった「ケージ生誕101周年記念イベント」だ。ドキュメンタリー映画+トークイベント+ライブ演奏というてんこ盛りの内容で送るこの企画。上映されるのは、ケージ人のほか、ベリオやクセナキスといった著名な作曲家らへのインタビューで「聴くこと」の質に迫る『LISTEN』という映画。トークには、『ミュジコフィリア』で音大生たちにとっての現代音楽を描いた漫画家のさそうあきら氏も登壇。ライブには、

    生誕101周年!まだまだジョン・ケージに注目していこう! | 本が好き!Bookニュース
    honzuki_news
    honzuki_news 2013/01/10
    「トークには、『ミュジコフィリア』で音大生たちにとっての現代音楽を描いた漫画家のさそうあきら氏も登壇。」
  • とれたて!近刊情報(1月9日) 『ふくふくオカメインコ』ほか | 本が好き!Bookニュース

    honzuki_news
    honzuki_news 2013/01/09
    ・『ふくふくオカメインコ』 ・『鳥クラスタに捧ぐ鳥4コマ2 オカメインコから文鳥ヨウム等など鳥づくし♪』 ・『京急電鉄 街と駅の1世紀』 ・『人の移動、融合、変容の人類史(仮)』目次あり
  • SFを論じる著者による政治的でオカルティックなツェッペリン論 | 本が好き!Bookニュース

    人文書の刊行で知られる出版社・水声社から「ロックの名盤」と題されたシリーズの刊行が始まった。その第一回は2冊同時の発売。2007年の再結成が話題になったレッド・ツェッペリンの代表作『IV』と、ミュージカルや映画でもお馴染みABBAのベスト盤『アバ・ゴールド』を、それぞれのアルバムごとに批評し紹介するというもの。 ロックを「思想として、あるいは批評性のあるもの」として捉え直すため、敢えて雑誌やムックではなく、単行として刊行されるというこのシリーズ。今回の記事ではまず、フィリップ・K・ディック論でも知られる著者エリック・デイヴィスによる『IV』論を紹介したい。ニューヨーク・ポスト紙でチーフライターを務めるエリザベス・ヴィンセンテリによる『アバ・ゴールド』論は後日扱う予定。 書と「ロックの名盤」シリーズは、欧米で高い評価を得ながら現在も継続されている「33 1/3」というシリーズから選ばれて

    SFを論じる著者による政治的でオカルティックなツェッペリン論 | 本が好き!Bookニュース
    honzuki_news
    honzuki_news 2013/01/09
    フィリップ・K・ディック論でも知られる著者による、非合理をテーマにしたツェッペリン論。水声社から刊行が開始された「ロックの名盤」シリーズの第一弾。