最近、いくつかの大新聞は月末や月初めに、訃報が報じられた有名人の業績・逸話をあらためて論じるコーナーを設けている。読売新聞は2月6日(※夕刊だと4日付に掲載との情報もあり)の「追悼抄」で、上田馬之助を紹介したが、そこで晩年の事故と闘病生活(リハビリ)についても触れている。 1996年3月、トラックに追突された。頚椎を負傷し、胸から下が完全にマヒした。感覚の残る両腕を激痛が走り、冷暖房の風が当たっても痛む。曲がったままの指のつめが伸びて手のひらに食い込んだ。あまりのつらさに、病院の階上から「車椅子ごと落としてくれ」と妻の恵美子さんに訴えたこともあった。 だが、不屈のリハビリによって車いすを自分で動かすことが出来るぐらいに回復(晩年の動きは、本当に奇跡的なものだった)。 そして、そうできるようになると、上田は講演で「交通事故の怖さを訴える」「同じような障害を持つ人を励ます」ボランティアに取り組
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