団塊世代の下になる私の世代までだと、ギリシア神話といえば、トーマス・ブルフィンチ(Thomas Bulfinch)がまとめた"The Age of Fable, or Stories of Gods and Heroes"の訳本が定番ではないだろうか。タイトルの直訳は「寓話の時代:神々と英雄の物語」だが、日本では「ギリシア・ローマ神話」となっていた。私は中学生のとき、角川文庫のけっこう分厚い本で読んだ。辞典のようにも利用できるのが便利だった。 今でもあるのかと調べると、ある。上下巻に分かれるが「完訳 ギリシア・ローマ神話」(参照上巻き・参照下巻)となっている。映画「トロイ」(参照)がきっかけで復刻したようだ。 他に岩波文庫のがあったはず。調べると、こちらも、ある。一冊にまとまった「ギリシア・ローマ神話―付インド・北欧神話 (岩波文庫)」(参照)である。 角川文庫の訳は昔と変わらず大久保博、