週末スペシャルということで、ファイナンスのお勉強。技術論に興味のない方は、読み飛ばしてください。 今朝の日経新聞で、(週刊誌などの「お宝銘柄探し!」などの議論で参照されている)「M&Aレシオ」なる概念の説明が載っていた。業界で使っているのを聞いたことがなかったので、これまで気にしたことがなかったのだが、はじめて読んでみた。 感想: 「は?何それ?」 というのは、ファイナンスの基本理論から考えて、なんだかおかしいのです。 一応定義としては、 M&Aレシオ = (時価総額×50%-現預金) / EBITDA とのことなのだが、 分母は「株主+債権者」に帰属するキャッシュフロー 分子の「時価総額」は株主に帰属するキャッシュフロー なので整合性が取れていない。 これは投資銀行やファンドの面接の一番最初に聞かれる基本事項なのだが、金利・税払い後の株主へのキャッシュフロー と、 利払い前の債権者+株主