honzに関するhorikawadのブックマーク (13)

  • 『クマムシ博士の クマムシへんてこ最強伝説』血を吐くほど観察し続けながらも、ピュアな心を護り抜く - HONZ

    最近のHONZの流行りから言うと、鳥類学者だからといって鳥が好きとは限らないそうだが、クマムシの研究者はどうなのだろうか? HONZメンバー堀川 大樹が上梓した『クマムシ博士の クマムシへんてこ最強伝説』は、ある意味「恋愛」として扱っても差支えないくらいだという。こちらも負けず劣らずバッタを愛するバッタ博士・前野 ウルド 浩太郎氏に、書の魅力を寄稿いただきました。(HONZ編集部) 研究者は、自分の研究対象を愛している者が多い。それが、動物であろうと、植物であろうと、無機物であろうとも。 書を読めば、クマムシ博士こと堀川大樹博士がクマムシを愛しているのがしみじみとわかり、溺愛っぷりを随所に見ることができる。ある意味、このは「恋愛」として扱っても差支えはないだろう。 書は、「クマムシ」にまつわる科学である。研究関係の文は「おかたい」ことが多く、繰り返し読み直し、反芻することでよ

    『クマムシ博士の クマムシへんてこ最強伝説』血を吐くほど観察し続けながらも、ピュアな心を護り抜く - HONZ
    horikawad
    horikawad 2017/05/04
    『クマムシ博士のクマムシへんてこ最強伝説』をバッタ博士にレビューしてもらいました。
  • 『衛生害虫ゴキブリの研究』年季入りの本格的ハードコア・ゴキブリ書 - HONZ

    「黒塗りの家庭内ランナー」としてお馴染みの生きもの、ゴキブリ。 たったの一匹が加工品に混入しただけで、ひとつの企業を存続の危機に追いやるほど、この生物は忌み嫌われている。だがはたして、この同居人の実際の姿を知る日人は、いったいどれくらいいるだろうか。 何のてらいもないタイトルの通り、書は、屋内で遭遇する衛生害虫ゴキブリの研究書である。著者は、民間の研究所などで50年以上にわたってゴキブリ研究に従事してきており、ちなみに昭和7年生まれ。そして書には、著者らによる圧巻の研究成果の数々が、これでもかと言わんばかりに詰め込まれている。表紙に描かれたイラストこそゆるふわの脱力系だが、けっして生半可な気分では読了できない格的なハードコア・ゴキブリ書に仕上がっているのだ。 書のページを開くとまず目に飛び込んでくるのが、巻頭カラーグラビアを飾っているゴキブリたちだ。これらはいずれも日の屋内に

    『衛生害虫ゴキブリの研究』年季入りの本格的ハードコア・ゴキブリ書 - HONZ
  • 『竜宮城は二つあった ウミガメの回遊行動と生活史の多型』 役に立たない面白い研究 - HONZ

    「将来の野外生態学を担う若者に刺激を与えるような楽しいを提供する」ことを目的とする『フィールドの生物学』シリーズの最新作である。書のタイトルにある竜宮城とは、ウミガメの回遊先の餌場のことだ。ウミガメの餌場が二つあるということが、なぜ驚くべきことなのか、そこからウミガメの生態の何が分かるというのか。書では、著者が大変な苦労の末にかき集めた豊富なデータとともに、ウミガメの回遊行動を軸にその真の姿が明らかにされていく。 書では、著者の研究者人生の苦楽もありのままに描かれており、研究生活の楽しさ、研究者を取り巻く環境の過酷さをリアルに感じることができるはずだ。大学院博士後期課程を終えて10年以上定職に就くことができていない著者の状況からも分かるように、日の生態学研究者を取り巻く環境は決して良好とはいえない。著者はそんな状況を愚痴るわけでもなく、資金不足がもたらす困難もヒョウヒョウと乗り越

    『竜宮城は二つあった ウミガメの回遊行動と生活史の多型』 役に立たない面白い研究 - HONZ
  • 【書評】『ゲノム編集の衝撃 「神の領域」に迫るテクノロジー』 来るべき未来に備えて正しい理解を - クマムシ博士のむしブロ

    ゲノム編集の衝撃―「神の領域」に迫るテクノロジーNHK「ゲノム編集」取材班 著 「今、もっともエキサイティングなバイオテクノロジーは何か」。この質問に対し、多くの生命科学者は次のように答えるだろう。「それはゲノム編集だ」、と。書は、ゲノム編集がどのような技術で、この技術がいかに未来を変えうるかについて解説した良書である。 ゲノム編集とは、遺伝子の体であるDNAの狙った位置を切り貼りするなどして「編集」し、その生物のすべての遺伝情報、すなわちゲノムを改変する技術である。ゲノム編集により、有用な農作物の作出や、遺伝性疾患の治療ができるようになると期待されている。ゲノム編集技術のひとつであるCRISPR/Cas9(クリスパー・キャスナイン)システムの確立により、この技術が爆発的に普及するようになった。 以前、むしブロでゲノム編集について解説した記事を公開したところ、大きな反響があった。ただ

    【書評】『ゲノム編集の衝撃 「神の領域」に迫るテクノロジー』 来るべき未来に備えて正しい理解を - クマムシ博士のむしブロ
  • 【書評】松尾芭蕉マニアもいる?!等身大の北朝鮮がみえてくる『実録・北の三叉路』 - クマムシ博士のむしブロ

    実録・北の三叉路:安宿 緑 著 書は北朝鮮系の人々を描いたノンフィクションである。北朝鮮、といっても、日頃の報道番組が扱うような、政治的な話にフォーカスしたものではない。スポットライトが当てられているのは、北朝鮮に暮らしていたり、北朝鮮にルーツをもつ、いたって普通の人たちだ。ふだん知られることのない彼らの日常が、書では実にいきいきと語られている。 ベールに包まれている北朝鮮系の人々にアクセスし、取材をすることは容易ではない。書が日の目を見たのは、著者の生い立ちと経歴によるところが大きい。 書の著者は朝鮮北部の父と在日韓国人2世の母をもつ、いわゆる在日コリアンである。日の朝鮮学校に通い、あの朝鮮総聯で働いていたこともある。北朝鮮に親類がいるため、90年代から訪朝を繰り返し、現地の人々との交流も続けてきた。現在は日で雑誌のライターをしつつ、北朝鮮情報を自身のブログで発信している。著

    【書評】松尾芭蕉マニアもいる?!等身大の北朝鮮がみえてくる『実録・北の三叉路』 - クマムシ博士のむしブロ
  • 【書評】我々は特別な存在か。宇宙的バランス感覚を養う一冊『生命の星の条件を探る』 - クマムシ博士のむしブロ

    生命の星の条件を探る:阿部 豊 著 生命の星、地球。都会のようなコンクリートジャングルにおいても雑草が茂り、アリたちが闊歩する。足下をふと見れば道路の片隅にコケが生育していて、そのコケの中にはクマムシがいる。朝晩の電車に乗り込めば、無数のホモ・サピエンスと接触する。生物はそこに居て当然。そんな風に私たちは感じてしまう。だが、地球以外の天体に由来する生命体は、現在までまだ見つかっていない。はたして、生命を育んでいる惑星は、この広い宇宙で地球だけなのだろうか。 生命体が棲息する環境がどのようなものかを考えるとき、もっとも参考になるのは、私たちを育んでいるこの地球の環境である。ある惑星が地球と同じような環境であれば、そこには生命体が居てもおかしくない。もちろん、地球型の生命体とはまったく異なるタイプの生命体も、宇宙のどこかにいるかもしれない。だが、そのような生命体はあくまで空想上の産物にすぎず、

  • 【書評】昆虫研究者に囲われた、セクシーすぎる愛人たちの図鑑『きらめく甲虫』 - クマムシ博士のむしブロ

    きらめく甲虫:丸山 宗利 著 「これまでの昆虫図鑑の概念を覆した」。書のことを、こう紹介しても過言ではないだろう。従来の昆虫図鑑では体現できなかった、圧倒的な質感と光沢。書では、各ページがひとつの標箱、いや、宝石箱になっている。その中にそっと指を入れれば、掴めてしまいそうな、きらめく虫たち(実際に、書に印刷された虫を物だと勘違いし、一生懸命に指でつまもうとしていた幼児がいた)。 ページをめくるごとに、たしかな質量をそなえた昆虫たちが浮き出る。虫たちの容姿は、リアルを通り越して、セクシーな領域にまで達してしまっている。これだけのクオリティーにもかかわらず、書は驚愕の1300円(税抜)。私は書店で書を見て、購入を即決した。 これらの艶かしいモデルたちをコレクションし、撮影したのが、ベストセラー『昆虫はすごい』(光文社新書)や『アリの巣をめぐる冒険』(東海大学出版会)の著者でもある

    【書評】昆虫研究者に囲われた、セクシーすぎる愛人たちの図鑑『きらめく甲虫』 - クマムシ博士のむしブロ
  • 『戦争の物理学』戦史と物理学の歴史の見事な融合 - HONZ

    戦争にまつわる物理学のを書いている」著者がこう話すと、周りからは「物理学が戦争と何の関わりがあるんだい?」という言葉が返ってきたという。続けて「ああそうか、原子爆弾のことだね」と言われたという。『戦争の物理学』という書のタイトルを読んで同じように思った方も多いだろう。もちろん、書では原爆の事も論じられている。しかし、それだけではない。人を殺傷する際の運動エネルギーも全て物理の法則にのっとり行われている。書は古代から現代までの兵器の変遷を物理学の視点から読み解いた、一風変わった作品だ。 書は、それぞれの時代の兵器の変遷を説明し、その兵器がいかに活躍したかを戦記風に記述した後、兵器にまつわる物理的な話へと移る、という構成が取られている。このため、歴史好きの人にもお勧めできる一冊だ。 例えばロングボウという弓の話は「100年戦争」のさなか、ロングボウの活躍により圧倒的な兵力差を誇る重

    『戦争の物理学』戦史と物理学の歴史の見事な融合 - HONZ
  • 『謎のアジア納豆 そして帰ってきた<日本納豆>』 ダイナミックな文化論を軽やかな足取りで - HONZ

    高野 秀行の最新刊は、固定観念の外側を探検する。テーマはずばり、納豆とは何か? ともすればアカデミックに着地してもおかしくないテーマを、おなじみ高野流の足取りで核心へと迫っていく。このアプローチをアカデミック界の鬼才は、どのように評したのか? 昨夏『世界の辺境とハードボイルド室町時代』で魔球対決を繰り広げた清水 克行氏に、書のレビューを寄稿いただきました。(HONZ編集部) 私自身もそうだが、東日に生まれ育った者ならば、誰しも納豆については、大なり小なり一家言あるのではないだろうか。関西の知人から納豆はダメだという話を聞くたびに、心の中の優越感を隠し切れないし、たまに外国人で納豆がべられるという人に出会うと、「なかなかやるじゃないか」と、急に親しみを覚えたりする。その根底には、あのニオイとネバリの良さが、そう簡単によそ者にわかってたまるか、という思いがある。納豆はクセがあるだけに、他

    『謎のアジア納豆 そして帰ってきた<日本納豆>』 ダイナミックな文化論を軽やかな足取りで - HONZ
  • 『大学でまなぶ日本の歴史』そうだったのか!が次々に - HONZ

    歴史の基礎を一冊で総覧すると言えば、高校の教科書がまず浮かぶ。高校時代は試験のために仕方なく開き、太文字を拾って闇雲に暗記するものの、短時間で詰め込んだものは短時間で記憶の彼方へ。教科書なんて無味乾燥、淡々とした記述の羅列…。子供たちはみんなそう思っている。 だが、大人になってみると分かってくる。実は、教科書ほど基的な教養を網羅しているものはない。知っておいて損はないことが過不足なく記述されているのだ。 何年か前に歴史の教科書でおなじみの山川出版社が『もういちど読む 山川日史』を出版し、ベストセラーになったことを覚えておられる方も多いだろう。かくいう私も買ってみたが、実に新鮮だった。時代の流れがさらさらとわかるし、あらためて興味をひかれるところも次々に出てきて、読んでいて楽しかった。試験のためではなく、楽しみとして読む教科書は、「おとなの教養」の基を固めてくれるこの上ない

    『大学でまなぶ日本の歴史』そうだったのか!が次々に - HONZ
  • 松尾芭蕉マニアもいる?!等身大の北朝鮮がみえてくる『実録・北の三叉路』 - HONZ

    書は北朝鮮系の人々を描いたノンフィクションである。北朝鮮、といっても、日頃の報道番組が扱うような、政治的な話にフォーカスしたものではない。スポットライトが当てられているのは、北朝鮮に暮らしていたり、北朝鮮にルーツをもつ、いたって普通の人たちだ。ふだん知られることのない彼らの日常が、書では実にいきいきと語られている。 ベールに包まれている北朝鮮系の人々にアクセスし、取材をすることは容易ではない。書が日の目を見たのは、著者の生い立ちと経歴によるところが大きい。 書の著者は朝鮮北部の父と在日韓国人2世の母をもつ、いわゆる在日コリアンである。日の朝鮮学校に通い、あの朝鮮総聯で働いていたこともある。北朝鮮に親類がいるため、90年代から訪朝を繰り返し、現地の人々との交流も続けてきた。現在は日で雑誌のライターをしつつ、北朝鮮情報を自身のブログで発信している。著者のどこかとぼけた筆致のせいだろ

    松尾芭蕉マニアもいる?!等身大の北朝鮮がみえてくる『実録・北の三叉路』 - HONZ
  • 【HONZ 4th Anniversary企画】2015上半期私のもっとも〇〇〇な1冊&夏休みに読む本 その2 - HONZ

    さて1学期が終わり、いよいよ長い夏休みに突入です。HONZでは学生の峰尾以外は社会人なので、そうそう長期休暇は取れませんが、それでも休みの日は冷房の効いた部屋でゆっくりを読みたい人たちばかり。 d-labo二子玉川には、HONZオススメをはじめ1500冊以上が棚に詰まっています。無料で読み放題ですし、外は多摩川から丹沢の山まで一望できます。お子様スペースもありますので、一度足を運んでみてください。 というわけで、HONZはメンバーがこの夏読もうと思っているをご紹介します。今回はノンフィクションに限っていません。意外な人が意外なを出しています。 村上浩

    【HONZ 4th Anniversary企画】2015上半期私のもっとも〇〇〇な1冊&夏休みに読む本 その2 - HONZ
  • 【HONZ 4th Anniversary 企画】 2015上半期 私のもっとも〇〇〇な1冊 & 夏休みに読む本 その1 - HONZ

    2011年7月15日、HONZが産声を上げました。最初の日は確か300PVくらいだったと記憶しています。あれから4年。1か月で約1,000,000PVという大きなサイトになろうとは、誰が予想したでしょう。 というわけで、HONZ創立4周年記念及び夏休み突入企画として、7月12日(日)14:00~ d-labo二子玉川でイベントを行いました。観客50名様限定でしたが、初の休日昼間のイベントとあって、応募開始3時間で満杯になる盛況ぶり。メンバーも新加入の4名を加えた14名でお迎えしました。 しかーし!HONZのイベントにはトラブルがつきもの。今回もなんとイベント前日に代表の成毛眞から「仕事が行き詰っていて参加できない…」とのメールがきました。まあ、確かに毎月を出している「月刊成毛」状態がここしばらく続いていますが、困ったなあ、と思っていましたら、「行けることになったよ!」と麻木久仁子からメー

    【HONZ 4th Anniversary 企画】 2015上半期 私のもっとも〇〇〇な1冊 & 夏休みに読む本 その1 - HONZ
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