支那四川大地震について米国女優シャロン・ストーンが「カルマ(業)だわね」と発言。殺到する批判に映画出演を降りることになった。いやあ、健全ですな。むろん、バカ女優の妄言がではない。妄言を批判する世論がである。 今年十三年になる阪神大震災の時、誰がどんな妄言をしたか、思い出していただきたい。今回の妄言の主は、言っちゃあ悪いがただの女優。しかし、阪神大震災の時は一流(かどうかは知らんが)の知識人の同じような妄言を日本の世論は全く問題にしなかった。 どんな妄言だったか。 震災直後の二月十九日付本紙で恵泉女学園大学講師(当時)李基愛センセが「なぜ、地震が起こるのか」解説なさっておられる。地震は「愛の波動」だというのだ。地震は人間の出すエゴという毒素を外に出す働きを持つのだと、大震災を“科学的に”支持された。 震災三カ月後の四月には岩波書店(広辞苑や岩波文庫の岩波書店だよ)から『神戸難民日記』が出た。