この考え方は正しいのですが、これだけでは正解ではありません。科学的に正しく表現すると、「全ての化学物質は、ある量を超えると有害ではあるが、それ以下では無害である。」ということです。 ここでいう化学物質とは、農薬や食品添加物に代表される人工化学物質ばかりでなく、塩や砂糖など天然の化学物質も含まれます。最近では天然の物質からも発ガン性物質など有害なものが発見されています。 では、ある量以上は有害だからといって、全ての人工化学物質が危険かというとそうではありません。逆に、それ以下では無害・安全なのですから、安全の範囲内の量で上手に付き合うことが大切だと思います。これは天然の物質にも当てはまることです。 私たちは、各種の化学物質のおかげで快適さや安全を手に入れていることを忘れてはならないと思います。 身の回りの化学物質の急性経口毒性LD50* (単位:体重1kg又は60kg当たりmg) 化学物質