埼玉県川口市芝塚原の陸橋で、橋脚と橋げたの隙間から出られなくなった子猫が1日、動物愛護団体や消防本部の協力で約半年ぶりに救出された。 住民がインターネットで呼びかけ実現した。なぜ入り込んだかは不明だが、昨秋以降、住民がひもを垂らすなどして餌や水をやってきた。愛護団体が飼い主を探している。 近くに住む後藤晃英さん(68)が猫に気づいたのは昨年9月。高さ約5メートルの橋脚にはしごをかけて保護を試みたが、奥に逃げ込まれて断念し、朝晩に煮干しを橋の上から投げて与えるなどした。他の住民も橋からひもを垂らして水をやった。川口市消防本部には1月までに「猫を助けて」の119番が4回。その度に救出を試みたが、失敗した。 救出の立役者は近所の会社員染谷カーシャさん(34)。ブリッジをもじって「ブリ」と名づけ、夫の会社員隆司さん(43)と餌をあげる一方で、ネット上の会員制交流サイトで救出方法を相談。それを