滝法務大臣は、閣議のあとの記者会見で、新たな人権救済機関となる「人権委員会」を設置するための法案について、「今の国会の会期は、あと数日しかなく、断念せざるをえない」と述べ、今の国会への提出を見送る考えを明らかにしました。 法務省は、差別や虐待、インターネット上でのひぼう中傷などの人権侵害について、行政から独立し、調査権を持つ、新たな救済機関を設ける必要があるとして、法務省の外局として「人権委員会」を設置するための法案を今の国会に提出したいとしてきました。 これについて、滝法務大臣は、閣議のあとの記者会見で、「今の国会の会期は、あと数日しかなく、断念せざるをえない。次の臨時国会への提出を目指したい」と述べ、今の国会への法案提出を見送る考えを明らかにしました。 「人権委員会」を設置するための法案を巡っては、民主党内で、「法務局で対応する今の体制で十分だ」などとして、慎重な意見が根強く、調整が難