ソフトバンクの首席エヴァンジェリストとして年間300回以上、全国を講演して回っていた中山五輪男氏が、8月21日付で富士通に移籍した。富士通では、エバンジェリスト(正式な役職は「常務理事グローバルマーケティング部門首席エバンジェリスト」)として、得意分野であるAI(人工知能)を中心にクラウドサービスなど、同社が誇る先端デジタルテクノロジーと関係するソリューションを広める役と、後継者の育成、経営戦略の任を担う。「ソフトバンクを辞めるつもりはなかった」という同氏が、なぜ富士通移籍を決めたのか。その経緯や理由、入社後の役割について、同氏と同じ東京五輪の年に生まれた週刊BCN編集委員の谷畑良胤が聞いた。