2009年06月11日23:25 カテゴリ詰将棋について 七色の作意 ここの所、「詰め将棋日めくりカレンダー」で忙しいと言い訳ばかりしていますね。 (いや申し訳ないです) ところで「日めくりカレンダー2009」の6月10日の作品が話題になっているようです。 加賀さやかさん作、1手詰 この作品、実は答えが7つもあるのだ。 ・3三歩成まで1手詰 ・4三香成まで1手詰 ・4三桂成まで1手詰 ・3三銀成まで1手詰 ・2二金まで1手詰 ・2二角成まで1手詰 ・1二飛成まで1手詰 なんと1つの詰将棋に7種類の駒による詰め方が存在する。 「詰将棋の答えは1つだけ」というのが一般に知られたルールです。 しかし唯一、「最終手からの余詰だけは許される」という例外規定がある。 左図は煙詰などでよくある収束の図。 ここから2三飛、1四玉、2四飛成。 または2三飛、1二玉、2二飛成となる。 しかし2三飛、1四玉に対
2009年05月27日23:39 カテゴリ詰将棋について パソコンの進歩 ここ数年のパソコンの進歩が、詰将棋の世界を大きく変えてしまった。 一番違うのが、余詰検討という最も面倒な作業が機械に掛けられるという事だ。 「日輪」の余詰もパソコンが無い時代に作られたものだから、今になって余詰が発見されたり、また復活したりする(復活は異例ですが)訳だ。 近将で連載を書いていた時に、七種合1号局である北原義治作に余詰が見つかったのも、記事として取り上げようとして調べたからだ。 もし過去の作品を片っ端からパソコン検討に掛けたら、かなりの数の不完全作が見つかるかもしれない。 また詰将棋を解くという点においても、人力をはるかに上回った威力をパソコンは見せてくれる。 近将で解答の採点をしていて実感した事だが、パソコンを使った解答らしき人がかなり存在するのだ。 こんな事があった。 ある作品の途中で、AまたはBの
2009年05月26日22:06 カテゴリニュース 「日輪」は完全作!? 詰パラ5月号の全詰連の頁に載った『伊奈正夫氏「日輪」に余詰』の記事に対して、パラ編集部に驚くべき指摘が来た。 「日輪」は昭和36年に伊奈氏が発表された準煙詰(詰め上がりに1枚余分な駒が残る)で、盤の周辺32ヶ所を全部回るという作品。 ところがその後多くの作家が詰め上がり3枚になる煙詰で32ヶ所を回る作品を目指したが、なかなか実現出来なかった。 その達成には、昭和54年に七條兼三氏が完全周辺巡り煙詰を発表するまで、何と18年も待たねばならなかったのだ。 伊奈正夫氏作「日輪」137手詰(昭和36年1月号) 87金、98玉、88金、99玉、98金、同玉、 99香、89玉、85龍、79玉、88龍、69玉、 68と、同と、79金、同と、59金、同玉、 77馬、49玉、67馬、39玉、29金、同玉、 56馬、19玉、79龍、28
LPSAでは去る3月にツアーライセンス取得試験を行いました。 (渡部愛ツアー女子プロ誕生記事参照) その試験で出題しました問題を抜粋して掲載いたしますので、ご参考ください。 詰め将棋トライアル 問題抜粋 定跡問題 <1> <2> 1・7大タイトルの名前とタイトル保持者を書きなさい。 2・女流タイトル全部とタイトル保持者を書きなさい。 3・女流名人位獲得者を全員書きなさい。 4・女流棋士の最高段位は何段? 5・千日手のルールは? 6・持将棋は、どうなると成立しますか? 7・反則を5つあげなさい。 8・お城将棋とは? 9・名人戦が実力制に変わったのはいつから? 10・対局時の服装でふさわしくないものは? 11・記録係を頼まれました。注意することをいくつか書いてください 12・対局10分前、対局室に入りました。さて、どうしますか? 13・対局中、相手が反則を犯しました。どうしますか? 14・後手
第6回の詰将棋解答選手権の出題作品は、いずれまとめてプロパラのHPにアップする予定だが、ここでは前年に引き続いて、出題した自作についての詳細な解説を書いてみたい。詰将棋作家は何を考えて詰将棋を作っているのか、その実例としてごらんいただければ幸いである。 さて、これから解説するのは、「ルービック・キューブ」と題した、チャンピオン戦10番に出題した自作である。 「ルービック・キューブ」と題したのには、ちょっとした理由がある。一時期に流行したルービック・キューブのことは、みなさんご存知だろう。3x3x3のキューブを、うまく回転させて、色を揃えるパズルだ。それと同じように、この作品はいくつかのパーツからできている。そのパーツをうまく組み合わせれば、正解にたどりつく仕掛けになっている。序奏とか収束とか、手の流れとかは一切関係がない。最初から最後までがパズル仕掛けになっていて、そのパズルを解くこと
[2024年1月13日最終更新] 推理将棋は、将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズルです。はじめは「会話型将棋プルーフゲーム」と呼ばれていましたが、このパズルを楽しんでいるミクシィのコミュニティの皆さんの投票で「推理将棋」と名前が付けられました。あの詰将棋パラダイス誌にも推理将棋のコーナーがあります。この最先端を行く将棋パズル、あなたもトライしてみませんか。 はじめての推理将棋 例題、第1問 (2007年5月1日) 第2問 とどめは桂 8手 (ミニベロさん) (2007年6月7日) 第3問 とどめは香 9手 (ミニベロさん) (2007年6月7日) 毎月推理将棋を出題しています。第44回から第80回では3手や4手の練習問題も。 推理将棋第171回出題(3月10日まで) new ! 推理将棋第170回出題(2月10日まで) これまでの出題は推理将棋からごらんください。 推理
プログラミングを始めるより前に詰将棋が好きで自分で作ったりもしていたのだけど、これには勝てないと心の底から思った作品が一つある。それは『最後の審判』だ。内容は作者自身が解説しているのでそちらへリンク(http://www2u.biglobe.ne.jp/~nuida/h/t/syokei.htm)。さらにその原因となったルールに関する解説もリンク(http://kofu.cool.ne.jp/mozuyama/mozuiro/moromoro/shinpan.html)。これは要するに「ルールの不備を絶妙に突くとこんな面白いことになる」という作品だ。 メタレベルで見ればルールの項目間に優先順位が設定されていないのが最大の欠点だろう。例えば、終局ルールと勝敗ルールを分けると自然な優先順位が付けられる。例えば下のように。 以下の状態のうち一つ以上を満たすとき終局とする。終局時は付随する条件によ
[2021年1月17日最終更新] 将棋パズルには、駒の入れ替え、駒並べ、最多連続王手などいろいろあるが、筆者が興味を持ったもの、ネットで話題になったものを順次とりあげて行きたい。 第1回は「利かずの駒並べ」。 将棋ガイドブックより これは各駒の利きに何も置かないように並べていくと何枚の駒が置けるかという遊びである。 一方向きの場合に一組40枚の駒をすべて配置するには玉と金、銀と歩の入れ換えは可能なものの、基本的には図の形しかないといわれている。この急所は二枚の飛車と四枚の桂、特に9筋の並べ方にある。 この形を知らない人に出題すると最後の3~4枚で苦労すること必至である。これが理解できたら両方向の形にアタックするのも面白い。 例題図は40枚プラス5枚の図だが、自分で何枚置けるか考えてみてはどうか。 かなり古くからある問題だが、考案者は誰だろうか。 なお、このパズル、いろいろな名前で呼ばれてい
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