例えば、「第三者対抗要件」という言葉があります。 これを仮に「対抗要件を有する」と言う、すなわち「第三者」と入れないと間違いでしょうか? 自分は、Aさんが言ったら「良いですね」といいます。 しかし、Bさんが言ったら「第三者対抗要件と言ってください」と訂正することがあります。 この違いは何でしょうか? Bさんが嫌いだから!という訳では当然ありません。 これは、Bさんが普段から用語の使い方に正確性を欠いているためです。 結局Bさんが「この言葉はこんな意味だろう」という感覚を持っているからです。 これは、Bさんがいい加減という意味ではありません。 普通の感覚しか持っていない為におこります。 これが、口述試験では更に顕著に感じられます。 口述模試のとき、国内優先権を出題しました。 「先の出願はいつ取下げられますか?」という問題に対して、 「出願日から1年3月を経過した後に取り下げられる。」 「先の